自社の条件で計算する
数値を書き換えると、結果がその場で変わります。初期値は、止まる回数が3案とも年4回、1回に調べる時間4時間と手作業3時間、時給2,000円、手の転記は数えない例です。
どういう式で計算しているか?
3案それぞれ、最初の費用に、毎年かかる費用の5年分を足しています。毎年の費用には、どの案にも止まったときのコストと手の転記のコストを入れています。
- 止まったときのコスト(1回)= 社内で調べる時間 hi × 時給 W + 外に頼む費用 r + 止まっている間の手作業 hm × W
- 手の転記のコスト(年)= 1日の転記の分 m ÷ 60 × 営業日 D × W
- ① そのまま = 5 ×(止まる回数 n × 止まったときのコスト + 手の転記のコスト)
- ② 直す = 初期費用 K1 + 保守契約の月額 M1 × 12 × 5 + 5 ×(n1 × 止まったときのコスト + m1 の転記のコスト)
- ③ 置き換える = 初期費用 K2 +(保守契約の月額 M2 + クラウドの実費 c)× 12 × 5 + 5 ×(n2 × 止まったときのコスト + m2 の転記のコスト)
- ②の初期費用を5年で取り戻すのに減らす手作業の時間(年)= K1 ÷ 5 ÷ W
初期値では、止まったとき1回のコストが14,000円(4時間×2,000円+3時間×2,000円)です。①は年4回で年56,000円、5年で280,000円。②は300,000円に同じ280,000円を足して580,000円、③は800,000円に足して1,080,000円です。②の初期費用を取り戻すには、年に30時間(300,000円÷5年÷2,000円)の手作業か、約4.3回の停止を減らす必要があります。
入力例と5年総額は?
初期値ではそのまま使う案がいちばん安く、5年で約28万円です。止まる回数や毎日の転記が、直す・置き換えるで減ると見込める会社では、その分だけ順番が入れ替わります。
| 区分 | 入力 | 記号 | 単位 | 初期値 |
|---|---|---|---|---|
| 止まったときの手間(3案に共通) | 時給(法定福利費込み) | W | 円 | 2,000 |
| 止まったときの手間(3案に共通) | 年間の営業日 | D | 日 | 240 |
| 止まったときの手間(3案に共通) | 止まったとき社内で調べる時間 | hi | 時間/回 | 4 |
| 止まったときの手間(3案に共通) | 止まったとき外に頼む費用 | r | 円/回 | 0 |
| 止まったときの手間(3案に共通) | 止まっている間の手作業 | hm | 時間/回 | 3 |
| ① そのまま(止まったら都度直す) | 年に止まる回数 | n | 回 | 4 |
| ① そのまま(止まったら都度直す) | マクロの前後の手の転記 | m | 分/日 | 0 |
| ② 読み解いて直す(図と引き継ぎ書つき) | 初期費用 | K1 | 円 | 300,000 |
| ② 読み解いて直す(図と引き継ぎ書つき) | 保守契約(月) | M1 | 円 | 0 |
| ② 読み解いて直す(図と引き継ぎ書つき) | 年に止まる回数 | n1 | 回 | 4 |
| ② 読み解いて直す(図と引き継ぎ書つき) | 手の転記 | m1 | 分/日 | 0 |
| ③ 置き換える(Web アプリ・自動処理) | 初期費用 | K2 | 円 | 800,000 |
| ③ 置き換える(Web アプリ・自動処理) | 保守契約(月) | M2 | 円 | 0 |
| ③ 置き換える(Web アプリ・自動処理) | クラウドの実費(月) | c | 円 | 0 |
| ③ 置き換える(Web アプリ・自動処理) | 年に止まる回数 | n2 | 回 | 4 |
| ③ 置き換える(Web アプリ・自動処理) | 手の転記 | m2 | 分/日 | 0 |
| 例 | ① そのまま | ② 直す | ③ 置き換える | いちばん安い案 | ②の初期費用を取り戻すのに減らす手作業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期値(止まる回数 3案とも年4回・転記は数えない) | 約28万円 | 約58万円 | 約108万円 | ① そのまま | 年に約30時間 |
| 毎月止まる(3案とも年12回) | 約84万円 | 約114万円 | 約164万円 | ① そのまま | 年に約30時間 |
| 止まったことがない(3案とも0回) | 約0万円 | 約30万円 | 約80万円 | ① そのまま | 年に約30時間 |
| 直す・置き換えるで止まる回数が年1回に減ると仮に置いた例 | 約28万円 | 約37万円 | 約87万円 | ① そのまま | 年に約30時間 |
| 毎日30分の転記が、直すと半分・置き換えると0になると仮に置いた例 | 約148万円 | 約118万円 | 約108万円 | ③ 置き換える | 年に約30時間 |
| 置き換え先で Google Workspace Business Starter を5人分新しく契約する例(転記30分が0に) | 約148万円 | 約178万円 | 約132万円 | ③ 置き換える | 年に約30時間 |
止まる回数と手の転記は、初期値では3案とも同じにしています。直す・置き換えるで減ると見込める分だけ、その案の欄を下げてください。表の後ろの3行は、直す・置き換えるで止まる回数が年1回に減る、転記が半分になる、と仮に置いた例です。総額の表と計算はこのページだけに置いています。
②の初期値30万円は導入例(イメージ)の金属加工の会社(ブック1つ)、③の80万円は食品卸(GAS を移して入力を Web アプリに)と同じ金額で、どちらも下限です。頼み先ごとの違いは頼み先の比較、方式ごとの違いはExcel マクロの移行先の比較にあります。
この計算の前提と限界は?
止まる回数と手作業の時間は会社によって大きく違うため、記録した値に置き換える前提です。結果は目安で、見積もりの代わりにはなりません。
- 止まる回数は直近1年の記録から数えます。記録がなければ「分からない」として0のまま比べ、止まったときの影響(出荷が遅れるなど)は別に考えます。
- 直しても置き換えても止まることはあるため、②と③にも止まる回数の欄を置いています。
- 初期費用 K1・K2 は「〜」の下限で、上限は示していません。マクロの本数と行数、外部ファイルの数で上がります。
- 置き換え先のクラウドの実費 c は初期値0です。Office Scripts を Power Automate で動かすのは、法人向け Microsoft 365 の範囲で追加の費用はありません(Excel Online (Business) コネクタは Standard。Microsoft Learn、2026年10月16日確認)。Google Workspace(Business Starter 1人月800円。Google の料金ページ、同日確認)を新しく契約するなら、その額を入れてください。
- 税、割引、切り替えの間に二重に入力する手間は含めていません。
作った人がいないマクロを、次の人が直せる形に。
小さな相談からで構いません。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。
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| 公開:公開(計算式の検証日 2026-10-16) |