マクロの守り中小企業のAI導入支援|Excelマクロ(VBA)の属人化の解消からExcelマクロ(VBA)の引き継ぎ 専門

方式比較

Excel マクロの移行先の比較|直して使う・Office Scripts・Power Automate for desktop・GAS・Web アプリの5つ

Excel マクロの移行先は、VBA のまま直して使う、Office Scripts と Power Automate、Power Automate for desktop、GAS、Web アプリと自動処理の5つです。分かれ目は、PC のフォルダ・印刷・Outlook を触る処理の多さで、ブラウザ版の Excel では VBA は動きません。移行先ごとの月額と実行の上限は、下の表に2026年10月時点の公式の値で並べました。

書いた人
ai-dounyuu.com 主宰(元AIエンジニア(中小企業のAI導入支援))
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事実の確認

結論:Excel マクロの移行先は5つのどれを選ぶか?

PC のフォルダ・印刷・Outlook を触る処理が多ければ VBA のまま直すか Power Automate for desktop か Web アプリへ、シートの中で完結するなら Office Scripts か GAS が候補です。

Excel マクロ(VBA)の移し方の比較(2026年10月時点)
方式変わることPC のフォルダ・印刷・Outlook を触る処理初期費用の例月額の例導入期間向く会社向かない会社
VBA のまま直す処理の図と引き継ぎ書を作り、不具合と直書きを直すそのまま動く導入例(イメージ)では30万円〜都度の対応なら月0円、保守契約(任意)は月1万円〜試作は最短当日、使い始めは最短その週からPC のフォルダ・印刷・Outlook を触る処理が多い会社ブラウザ版の Excel で共同編集したい会社
Office Scripts+Power Automateシートの処理をスクリプトにし、定期の実行は Power Automate で一部だけ移せる作る量による法人向け Microsoft 365 の範囲で追加なし(Excel Online (Business) コネクタは Standard。Premium はプレミアムコネクタを使うときだけ)処理の数によるMicrosoft 365 を全社で使い、処理がシートの中で完結する会社印刷や PC のフォルダを触る処理が多い会社
Power Automate for desktopフォルダ・Excel・デスクトップのアプリの操作を、PC の上で動くフローに作り直す一部だけ移せる作る量によるMicrosoft アカウントでのサインインは追加の費用なし。クラウドのフローからの定期起動は有料のアカウント処理の数による1台の PC の上でファイルやアプリの操作が中心の会社何人もが同時に書く表や、ブラウザだけで使いたい会社
GAS(Google スプレッドシート)シートとスクリプトを Google に移す一部だけ移せる作る量によるWorkspace Business Starter は1人月800円(税別、月単位の請求)処理の数によるGoogle Workspace を使い、通知や集計が中心の会社社外と Excel のファイルのままやり取りする会社
Web アプリ+自動処理入力と集計を Web アプリに、定期の処理はサーバーで別の形で作り直す導入例(イメージ)では80万円〜御社のアカウントのクラウドの実費試作は最短当日、全体は数週間何人もが同時に書き、行がずれる・壊れる会社1人が月に数回だけ使うマクロ

費用と期間は、公式の料金と、マクロの守りの導入例(イメージ)の金額です。5年の総額は、止まる回数と手作業の時間で順番が入れ替わるため、5年総額の計算機で御社の値を入れて比べてください。総額の表はそのページだけに置いています。

移すとできなくなる処理は何か?

PC のフォルダの一覧、他のブックを開く処理、印刷、Outlook での送信、独自の入力フォームは、Office Scripts と GAS ではそのまま動きません。シートの読み書きと集計は移せます。

Office Scripts はブラウザの中で動くため、PC のファイルや印刷には触れません。Power Automate から動かすスクリプトでは外部の API の呼び出し(fetch)も失敗します(Microsoft Learn)。GAS はスプレッドシートとドライブの中では動きますが、PC のフォルダや社内のプリンターには届きません。Google の VBA 変換のアドオン(Macro Converter)は Google Workspace Enterprise Plus か Education Plus が要り、対応する API のない処理は回避策を示すだけです(Google for Developers)。

よく使う20の処理が4つの環境で動くかはVBA の処理はブラウザ版 Excel・Office Scripts・GAS で動くかで確かめています。

Power Automate for desktop は移行先になるか?

Windows の PC の上で、ファイルとフォルダの操作、Excel、デスクトップのアプリを動かせるので、PC のフォルダや画面を触る処理の移行先になります。ただし定期の自動起動など、クラウドのフローから動かす機能は Microsoft アカウントの無料のサインインでは使えません。

Microsoft は、デスクトップのフローを「ファイルとフォルダの操作、Web とデスクトップのアプリ、Excel のファイルを自動化するもの」と説明しています。Microsoft アカウントでのサインインは追加の費用なしで使え、Windows 10・11(Home・Pro・Enterprise)の PC に入れます。Windows Home では、クラウドのフローからの起動はできません。クラウドのフローとつなぐ機能(起動・スケジュール)、Dataverse での保存、共有、プレミアムコネクタは、組織の有料のアカウントの機能です(Microsoft Learn)。

作り方は、用意されたアクションを並べるか、画面の操作を記録して再生するかです。PC のフォルダの一覧や他のブックを開く処理は移せますが、VBA と同じ書き方ではないので、処理は作り直しになります。

Office Scripts と GAS の上限は?

Office Scripts は Power Automate からの実行が1人1日1,600回、1回120秒まで。GAS は1回6分、トリガーの合計が1日に無料アカウントで90分、Google Workspace で6時間までです。

項目 Office Scripts(+Power Automate) GAS
1回の実行 同期の操作は120秒でタイムアウト 6分
1日の上限 スクリプトの実行は1人1日1,600回 トリガーの合計 90分(無料)/6時間(Workspace)
1回に扱える量 要求・応答は5MB、範囲は500万セルまで 記載の上限は実行時間が中心
必要なもの 法人向け Microsoft 365 の対象ライセンスと OneDrive for Business Google アカウント(会社なら Workspace)

6分いっぱいかかる処理なら、GAS で1日に回せるのは無料アカウントで15回、Workspace で60回です(このサイトの計算)。1件ずつ回す Office Scripts なら、1人1日1,600件が上限です。値は Microsoft Learn と Google for Developers によります(2026年10月16日確認)。

ブラウザ版の Excel と共同編集を両立させたいときは?

VBA はブラウザ版の Excel で動かないため、共同編集する部分は Office Scripts か Web アプリに移し、PC を触る処理だけ VBA に残す分け方があります。

Excel for the web ではマクロ付きのブックを開いて編集はできますが、マクロは実行できません。開いても警告は出ないので、ボタンを押しても何も起きない、という形で気づくことが多くなります(Microsoft サポート)。処理を分けると、どの処理がどこで動くかを引き継ぎ書に書く必要があります。

マクロから脱却しないほうがよいのはどんなときか?

止まる回数が年に数回で、前後の手作業も少なく、使う人が1〜2人なら、そのまま使い、処理の図と引き継ぎ書だけを作るほうが安く済みます。

確かめること答え向く方式
止まる回数年に数回、手作業も少ないそのまま使い、図と引き継ぎ書だけ作る
PC のフォルダ・印刷・Outlookよく使うVBA のまま直す(新しい Outlook の送信は別の送り方に)
PC のフォルダ・印刷・Outlookよく使い、コードを書き換えずに作り直したいPower Automate for desktop も候補(クラウドのフローから動かすなら有料のアカウント)
使っている基盤Microsoft 365 で、処理がシートの中で完結Office Scripts+Power Automate
使っている基盤Google WorkspaceGAS(持ち主は共有の担当アカウントに)
同時に書く人3人以上で、表が壊れる入力の部分を Web アプリに

5年総額の計算機の初期値(止まる回数 年4回、1回に調べる4時間と手作業3時間、時給2,000円)では、そのまま使う案がいちばん安く出ます。直す案の初期費用30万円を5年で取り戻すには、年に約30時間の手作業か、約4.3回の停止を減らす必要があります。

よくある質問

Office Scripts と GAS はどちらがよい?
会社で使っているのが Microsoft 365 なら Office Scripts、Google Workspace なら GAS が自然です。PC を触る処理が多いならどちらも合いません。
VBA を自動で変換する方法は?
Google の Macro Converter は Enterprise Plus か Education Plus が要ります。対応する API のない処理は回避策が示されるだけで、手で作り直します。
Python に移すのはどう?
PC のフォルダや他のファイルを扱う処理には向きます。社内に Python を直せる人がいるかを先に確かめます。

行数や実行時間の比較はVBA を Python に書き換えると何が変わるかにあります。

作った人がいないマクロを、次の人が直せる形に。

小さな相談からで構いません。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。

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頼み先の比較/5年総額の計算機

出典

  1. Microsoft サポート「Work with VBA macros in Excel for the web」(2026年10月16日確認)
  2. Microsoft Learn「Platform limits, requirements, and error messages for Office Scripts」(2026年10月16日確認)
  3. Microsoft Learn「Prerequisites and limitations(Power Automate for desktop)」(2026年10月16日確認)
  4. Microsoft Learn「Introduction to desktop flows」(2026年10月16日確認)
  5. Microsoft Learn「Excel Online (Business) - Connectors」(2026年10月16日確認)
  6. Google for Developers「Quotas for Google Services」(2026年10月16日確認)
  7. Google for Developers「Macro Converter overview」(2026年10月16日確認)
  8. Google Workspace 料金ページ(日本)(2026年10月16日確認)

変更履歴

更新:Python に移す場合の行数と実行時間の比較への案内を足した
公開:4つの移行先の比較と上限の表を載せた
更新:Power Automate for desktop を5つ目に足し、Office Scripts の月額を訂正した