自社の条件で計算する
数値を書き換えると、結果がその場で変わります。初期値は、10人で使い、障害と転記を3案とも数えない例です。乗り換えの月額は、使う人の数と最低の契約人数の多いほうで計算します。
延命が合う場合は、延命をお勧めします。どちらが合うか迷うときは、無料で相談するからご連絡ください。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。
どういう式で計算しているか?
3案それぞれ、最初の費用に、毎年かかる費用の5年分を足しています。毎年の費用には、どの案にも障害のコストと転記のコストを入れています。
- 障害1回のコスト = 復旧の時間 hr × 関わる人数 p × 時給 W + 止まる時間 hs × 1時間の粗利 G
- 転記のコスト(年)= 1日の転記の時間 hd × 営業日 D × 時給 W
- ① 延命 = 改修費 K0 + Office の買い直し O × 人数 U +(年間の保守 Mk + 実費 ck × 12 + 障害の回数 n × 障害1回のコスト + 転記のコスト)× 5
- ② 乗り換え = 導入費 P0 + 追加の帳票 Ra × 1種の追加費 Rp +(1人の月額 mp × 人数 U と最低の契約人数 Um の多いほう × 12 + 障害の回数 nP × 障害1回のコスト + 転記のコスト × 残る割合 rP)× 5
- ③ 作り直し = 初期費用 B0 +(年間の保守 Mb + 実費 c × 12 + 障害の回数 nB × 障害1回のコスト + 転記のコスト × 残る割合 rB)× 5
- 「作り直しが延命を下回る年」は、年ごとの累計を比べて、③が①を初めて下回った年です。
- 金額の表示は0.1万円の単位で丸めています(画面の計算機・下の表・このページの文で同じ丸め方)。
入力例と結果は?
初期値の例では延命がいちばん安く、5年で約30万円です。障害が多く記録されている会社や、新しい仕組みで転記が減ると見込める会社では、作り直しが下回ります。
入力項目の初期値と、入力例5行の結果を開く
| 区分 | 入力 | 記号 | 単位 | 初期値 |
|---|---|---|---|---|
| 今の状況(3案に共通) | 使う人の数 | U | 人 | 10 |
| 今の状況(3案に共通) | 時給(法定福利費込み) | W | 円 | 2,000 |
| 今の状況(3案に共通) | 1回の復旧にかかる時間 | hr | 時間 | 2 |
| 今の状況(3案に共通) | 復旧に関わる人数 | p | 人 | 2 |
| 今の状況(3案に共通) | 1回で業務が止まる時間 | hs | 時間 | 1 |
| 今の状況(3案に共通) | 止まった1時間に失う粗利 | G | 円 | 5,000 |
| 今の状況(3案に共通) | 1日の転記・二重入力の時間 | hd | 時間 | 0 |
| 今の状況(3案に共通) | 年間の営業日 | D | 日 | 240 |
| ① 延命(Access のまま直す) | 年間の障害の回数 | n | 回 | 0 |
| ① 延命(Access のまま直す) | 改修費 | K0 | 円 | 300,000 |
| ① 延命(Access のまま直す) | 年間の保守費 | Mk | 円 | 0 |
| ① 延命(Access のまま直す) | Office の買い直し(1人) | O | 円 | 0 |
| ① 延命(Access のまま直す) | サーバーなどの実費(月) | ck | 円 | 0 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 導入費 | P0 | 円 | 200,000 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 追加で作る帳票 | Ra | 種 | 0 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 帳票1種の追加費 | Rp | 円 | 100,000 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 1人あたりの月額 | mp | 円 | 1,800 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 最低の契約人数 | Um | 人 | 10 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 残る転記の割合 | rP | % | 100 |
| ② 乗り換え(パッケージ・クラウドサービス) | 年間の障害の回数 | nP | 回 | 0 |
| ③ 作り直し(Web アプリ) | 初期費用 | B0 | 円 | 800,000 |
| ③ 作り直し(Web アプリ) | 年間の保守費 | Mb | 円 | 0 |
| ③ 作り直し(Web アプリ) | サーバーなどの実費(月) | c | 円 | 5,000 |
| ③ 作り直し(Web アプリ) | 残る転記の割合 | rB | % | 100 |
| ③ 作り直し(Web アプリ) | 年間の障害の回数 | nB | 回 | 0 |
| 例 | ① 延命 | ② 乗り換え | ③ 作り直し | いちばん安い案 | 作り直しが延命を下回る年 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期値(10人・障害と転記は3案とも数えない) | 約30万円 | 約128万円 | 約110万円 | ① 延命 | 5年では下回らない |
| 5人・今は毎週壊れる→延命はデータを SQL Server へ移す案(改修30万円)にし、ファイルごと壊れる心配が減るため、障害は3案とも年1回と仮に置く・転記 1日30分を3案とも | 約156.5万円 | 約254.5万円 | 約236.5万円 | ① 延命 | 5年では下回らない |
| 5人・毎週壊れる。延命を32bit 版に戻すだけにした場合(改修費は0円と仮に置き、障害は今のまま年52回。乗り換え・作り直しは年1回)・転記 1日30分を3案とも | 約458万円 | 約254.5万円 | 約236.5万円 | ③ 作り直し | 2年目 |
| 20人・帳票が多い(作り直しの初期150万円・乗り換えの導入費80万円と追加の帳票5種・障害は3案とも年4回・転記 1日2時間を3案とも) | 約536万円 | 約852万円 | 約686万円 | ① 延命 | 5年では下回らない |
| 3人で使う(改修10万円。乗り換えは最低10人分の月額) | 約10万円 | 約128万円 | 約110万円 | ① 延命 | 5年では下回らない |
| 転記 1日1時間が、乗り換え・作り直しで半分に減ると仮に置いた例 | 約270万円 | 約248万円 | 約230万円 | ③ 作り直し | 3年目 |
初期値では、障害と転記を3案とも0にしています。延命だけ障害を多く置く根拠がないためです。手元の同時書き込みの実験でも、1〜10人の書き込みで失敗は出ていません(同じ PC の中のループバックでの結果)。壊れた記録がある会社は、その回数を延命の欄に入れ、新しい仕組みで見込む回数をほかの欄に入れてください。ただし延命の改修費30万円は、データを SQL Server へ移す延命の目安です。この延命では共有フォルダーの1ファイルを複数人で開く形ではなくなり、ファイルごと壊れる心配が減るので、下の表の2行目では障害を3案とも同じ年1回にしました。32bit 版に戻すだけの延命なら改修は少なく済みますが、壊れ方は今のままです。3行目は、その場合を改修費0円・障害は今のまま年52回と仮に置いた例です。
3人で使う例では、乗り換えの月額が3人分ではなく最低の契約人数の10人分になります。E社のライト(1人月1,000円、プラグインと外部連携は使えない)で足りるなら、1人あたりの月額を1,000円にすると、初期値の例の乗り換えは約80万円です。
転記の時間は、Access が原因とは限らないため初期値では数えていません。入れるときは、まず3案とも同じ割合(100%)のまま比べ、新しい仕組みで減ると見込める案だけ割合を下げてください。下の表の最後の行は、乗り換えと作り直しで転記が半分になると仮に置いた例です。
頼み先ごとの5年間の総額は?
利用者10人・テーブル15・帳票10種のモデルケースでは、5年間の総額は受託開発のモデルが180万円〜、クラウドサービスのモデルが128万円〜(E社のライトなら80万円〜)、Access引越しが110万円〜です。Access引越しに保守契約(任意、月1万円〜)を付けると170万円〜です。
| 頼み先 | 最初の費用 | 毎月の費用 | 5年間の総額 |
|---|---|---|---|
| 受託開発で作り直す(モデル)開発会社に受託開発で | 150万円〜 | 月5,000円〜サーバーなどの実費(Access引越しと同じ値を仮に置いた) | 180万円〜 |
| クラウドサービス+設定代行(モデル)E社などと設定の代行 | 20万円〜 | 月18,000円〜スタンダード10人分の利用料 | 128万円〜 |
| Access引越しAIエンジニアに直接 | 80万円〜 | 月5,000円〜サーバーなどの実費の目安 | 110万円〜 |
| クラウドサービス+設定代行(モデル)ライトの場合(プラグイン・外部連携・API は使えない) | 20万円〜 | 月1万円〜10人分の利用料 | 80万円〜 |
| Access引越し保守契約(任意)を付けた場合 | 80万円〜 | 月15,000円〜サーバーなどの実費の目安と保守契約の合計 | 170万円〜 |
「モデル」と書いた2つは、公開されている金額の目安から組み立てた例で、実在の会社ではありません。比較に出す B社・D社・E社は、名前を伏せた実在の会社とサービスです(B社は Access を Microsoft 365 の業務アプリ機能へ移す支援、D社は無料診断から始めるオフコン移行サービスで対象はオフコン、E社はクラウドの業務アプリ作成サービス。B社は2026年10月16日にサービスのページで、D社は公開の報道で確認)。金額の出典と確認日(2026年10月16日)は、5年総額の計算機のページにまとめています。受託開発のモデルの毎月は、Access引越しと同じサーバーなどの実費(月5,000円〜)を仮に置いたもので、保守の費用は含みません。実際の金額は、頼む会社や製品、移す量で変わります。
総額は「最初の費用+毎月の費用×60か月」で出しています。どれも下限です。受託開発のモデルの最初の費用150万円〜は、公開記事の「業務全体を作り直す中規模」の下限で、この10人・15テーブル・10帳票の規模に当たる根拠はありません。範囲が違う目安を並べた参考の表として読んでください。受託開発のモデルは、開発会社に業務全体を作り直してもらう場合の公開の目安から組み立てた例(実在の会社ではありません)で、毎月は Access引越しと同じサーバーなどの実費(月5,000円〜)を仮に置き、保守の費用は入れていません。クラウドサービスのモデルは E社のスタンダードの10人分で、ライトの10人分の行も並べています。Access を Microsoft 365 の業務アプリ機能へ移す支援をしている B社は金額を公開していないため、総額には入れていません。ライトでは、請求書の形を合わせるプラグインや外部の帳票サービスとの連携が使えません。Access引越しの最初の費用は、同じくらいの大きさの導入例(イメージ)、機械部品の商社と同じ80万円〜にしています。台帳1つ・帳票1種の小さな Access なら一式30万円〜です。頼み先ごとの進め方の違いは頼み先の比較、移行先ごとの違いはAccess の代わりの比較にあります。総額の表はこのページだけに置いています。
この計算の前提と限界は?
障害の回数と転記の時間は会社によって大きく違うため、記録した値に置き換える前提です。結果は目安で、見積もりの代わりにはなりません。
- 障害の回数を記録していなければ、直近3か月の回数を4倍して年に直します。
- 新しい仕組みでも止まることはあるため、乗り換えと作り直しにも障害の回数の欄を置いています。
- 延命の改修費の初期値30万円は、開発会社の公開記事(2026年10月9日公開)にある「Access のまま延命(改修や、データを SQL Server などへ移す)」の目安の下限です。32bit 版に戻すだけなら、もっと下がります。
- 延命のサーバーなどの実費の初期値0円は、無償の SQL Server Express を、社内で今使っている PC やサーバーに置く場合です。新しくサーバーを借りたり買ったりするなら、その月額を入れてください。作り直しの実費の初期値は月5,000円です。
- 毎晩のバックアップが残っているかを人が確かめる手間は、3案とも数えていません。延命の SQL Server Express には自動でバックアップを動かす SQL Server Agent がないため、手間が増えると見込むなら、その時間を年間の保守の欄に金額で入れてください。
- 乗り換えの導入費の初期値20万円は、同じ記事の「E社などで初期20万円〜」の下限で、頼み先の比較のクラウドサービスのモデルと同じです。追加で作る帳票の初期値は0種です。入力例の4行目(20人・帳票が多い)だけは、乗り換えの導入費を80万円にしています。
- 乗り換えの1人あたりの月額の初期値1,800円は E社のスタンダード、最低の契約人数10人はライトとスタンダードの公式の料金(税抜、2026年10月16日確認)です。
- 作り直しの初期費用の初期値80万円は、導入例(イメージ)の機械部品の商社と同じ大きさの例です。Access引越しの費用は一式30万円〜です。
- Office の買い直しの初期値は0円です。Access 2021 は2026年10月13日に提供が終わったため、延命で使い続けるなら、Access 2024 か Microsoft 365 へ入れ替える1人分の費用を、お手元の見積もりや購入の画面で確かめて入れてください。
- 税、割引、データの移行で止まる時間の損失は含めていません。
古い Access やオフコンを、御社のやり方のまま新しい仕組みへ。
Access のファイル1本、台帳1つからでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。
無料で相談する変更履歴
| 更新:比べる相手の実名と出典のURLを伏せ、B社・E社などの表記に改めた | |
| 公開:計算式を2026年10月16日に検証して掲載 | |
| 更新:入力例の延命を、データを SQL Server へ移す案と32bit 版に戻す案の2行に分けた | |
| 更新:延命にサーバーなどの実費(月)の欄を足し、初期値0円の理由を前提に書いた。入力例のラベルに乗り換えの導入費80万円を書いた。頼み先の架空のモデルから社名の記号を外した |