スクラッチとノーコード、どちらを選べばいい?
帳票の形・使う人の数・社内で組む人・ほかのシステムとのつなぎ込みの4つを順に確かめると決まります。1つでも「スクラッチ」に当てはまれば、試作を見て比べる価値があります。
| 確かめること | 答え | 向く方式 |
|---|---|---|
| 1. 帳票の形 | 今の紙やExcelと同じ様式で出したい | スクラッチ |
| 2. 使う人の数 | 20人以上で増えていく | スクラッチが5年総額で有利になりやすい(A社スタンダード比・保守なし) |
| 3. 社内で組む人 | いない、または1人だけ | 既製の業務ソフト(製品の型に合わせる)か、スクラッチ(作った人に直してもらう) |
| 4. つなぎ込み | 基幹システムや会計ソフトに細かく合わせたい | スクラッチ |
| 1〜4のどれにも当てはまらない | — | ノーコード |
何が違う?
いちばんの違いは、画面と帳票を自由に決められるかと、費用が「最初に一式」か「人数×月数」かです。ノーコードはすぐ始められ、社内で組み替えられるのが強みです。
| 比べる点 | ノーコード(A社など) | スクラッチ(独自開発) |
|---|---|---|
| 始めるまで | 契約してすぐ組み始められる | 試作は最短当日(あつらえアプリ) |
| 画面と帳票 | 製品の部品の範囲で | 今のExcelや紙の形に合わせる |
| 費用の形 | 1人あたりの月額×人数(A社は最小10人) | 一式(あつらえアプリは50万円〜)+サーバー代 |
| 直す人 | 社内で組める人 | 作った人。ソースコードがあれば別の人も |
| 仕組みの持ち主 | 製品の会社 | 自社(ソースコードとデータを受け取る) |
| 更新とセキュリティ | 製品の会社が行う(月額に含む) | 保守契約なら作った人、なしなら自社。サーバーも自社の名義 |
A社はノーコードの業務アプリ基盤で、金額は公式の料金ページ(税抜、2026年10月16日に確認)です。
スクラッチを受託の開発会社に頼む場合の金額は、相場の記事の掲載例しか公開されていません。開発会社を紹介するサイト(C社)の記事は、A社の基盤の上で開発会社に新しいアプリを作ってもらう場合、100万円以上になることが少なくないとしています。同じ記事の基幹システムの相場(約500万円から1,000万円以上)は、台帳のアプリとは作るものの大きさが違う例です。頼み先ごとの比べ方は頼み先の比較にまとめています。
費用の形はどう違う?何年で並ぶ?
ノーコードは人数×月額が毎月続き、スクラッチは最初の一式のあとは毎月サーバー代だけです。どちらが安いかは、使う人の数・年数・保守契約の有無で入れ替わります。
6人が台帳3つを使うモデル(A社は最小契約の10人分を払う)では、保守契約なしのスクラッチ(あつらえアプリ)が、A社のスタンダードを、一式50万円〜で計算すると32か月目に下回ります。保守契約を付けた場合と、A社のいちばん安いライトと比べた場合は、5年ではスクラッチのほうが高くなります。9人までなら、公式の料金で月5,400円のB社が、月額で比べるとどの年数でもいちばん安い選択肢です(初期費用は公式にも書かれていません)。年数ごとの金額は年数ごとの総額の表に、人数や単価を変えた計算は5年総額の計算機にまとめています。
独自開発の「〜」は下限の金額なので、一式が増えるごとに、差は小さくなり、逆転する月は後ろにずれます。
人数が増えると逆転は早まります。20人・台帳3つを一式50万円〜で計算すると、A社のスタンダードとは保守なしで15か月目、保守契約ありで21か月目に並びます。ライトとは保守なしで28か月目に並び、保守契約ありでは5年のうちに並びません。判定表の「20人以上」は、A社のスタンダードと比べ、保守なしで数えた目安です。
ノーコードの限界はどこにある?
よく当たるのは、帳票を今の様式どおりに出すこと、ほかのシステムとの細かなつなぎ込み、組んだ人がいなくなったあとの直しの3つです。料金の面では、最小契約数とアプリ数の上限があります。
A社の公式の料金では、ライトとスタンダードの最小契約は10人で、アプリ数の上限はライト200、スタンダード1,000です。2026年11月分から、10人未満の月額契約も10人分です(経過措置は2026年10月末で終了。経過措置の間も、ユーザー数やコースを変えた時点で10人分)。料金と人数の条件の見直しの日は、経過措置が終わる2026年11月1日です。
帳票やつなぎ込みは、多くの場合プラグインや連携サービスで足せますが、その分の月額が加わります。組んだ社員の異動で項目を変えたら別のアプリの集計が壊れた、という困りごとも起きます。
ノーコードのほうが合うのはどんな会社?
社内にアプリを組める人がいて、部署ごとに小さなアプリを自分たちで増やしたい会社です。帳票を製品の形に合わせられるなら、すぐ始められる利点は大きいです。
あつらえアプリは、ノーコードで足りる場合はそちらをお勧めします。足りない所だけを作るのが基本です。すでにノーコードで作ったアプリがある場合は、その項目とデータをそのまま移して作り直すこともできます。
よくある質問
- スクラッチ開発は高くて時間がかかるのでは?
- 大きな会社向けの開発ではそうなりがちです。あつらえアプリは台帳3つと見積書のPDFで一式50万円〜、試作は最短当日です。台帳と画面の数、帳票の種類、つなぎ込みの数で上がります。
- ノーコードで作ったアプリを移せる?
- 移せます。今のアプリから書き出したデータと項目をもとに、同じ項目の自社専用のアプリを作ります。
- 生成AIで自分で作るのはだめ?
- 試作には便利です。ただし業務で使う前に、権限・データの控え・入力の誤りへの備えを確かめる必要があります。
架空の台帳で試した結果と、確かめる10項目は生成AIで自作した社内アプリ、業務で使う前に何を確かめる?にまとめています。
Excelや紙の台帳を、御社のやり方のまま業務アプリに。
中小企業のAI導入支援として、台帳1つからでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても、お気軽にご相談ください。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。
無料で相談する出典
- A社(ノーコードの業務アプリ基盤)の公式の料金ページ(2026年10月16日確認)
- A社の公式の価格改定のお知らせ(最小契約ユーザー数の経過措置)(2026年10月16日確認)
- B社(Excel風のノーコード)の公式の製品ページと提供開始の発表(2026年5月)(2026年10月16日確認)
- C社(受託開発の会社を紹介するサイト)の受託開発の費用相場の記事(2026年6月2日)と、A社の基盤の開発費用の相場の記事(2026年9月10日)(2026年10月16日確認)
- サーバー(VPS)の公式の料金ページ(サーバー代の計算に使用)(2026年10月16日確認)
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