あつらえアプリ中小企業のAI導入支援|業務アプリの独自開発から業務アプリの独自開発 専門

分野の入口

中小企業が業務アプリの開発を頼む前に知っておきたい、作り方3つの比べ方と費用・進め方

中小企業の業務アプリ開発とは、今のExcelや紙の帳票の項目と流れのまま、自社だけが使うWebアプリを作ってもらうことで、編集する人が多く転記の多い台帳1つから始めるのが近道です。試作は、項目の意味を確かめる時間と人の確認を入れて最短当日、使い始めは最短その週からです。月額型と自社専用の総額は、人数と年数を入れて計算機で比べられます。

書いた人
あつらえアプリ 主宰(ai-dounyuu.com 主宰)・元AIエンジニア(中小企業のAI導入支援)
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中小企業が業務アプリを用意する方法は何がある?

方法は、既製の業務ソフトを借りる、ノーコードの基盤で自社が組む、自社専用に作ってもらう(独自開発)の3つです。違いは、画面と帳票をどこまで自社の形にできるかと、毎月の費用が人数で増えるかです。

業務アプリを用意する方法の比較(2026年10月時点)。今の帳票の形のまま使うなら独自開発、すぐ自分で組むならノーコード
方式変わること社内で組む人初期費用の例月額の例導入期間向く会社別の方法が合う場合
①既製の業務ソフト(SaaS)決まった機能を月額で借りる不要製品ごと製品ごと(人数で増えることが多い)契約すればすぐ業務が製品の型に合う会社帳票や項目を自社の形にしたい会社
②ノーコードの基盤(A社など)部品を並べて自社で組む必要0円(A社)1人月1,000円〜・最小10人(A社)自社で組む時間しだい社内に組める人がいて、10人以上で使う会社組む人がいない、帳票を今の形にしたい会社
③独自開発(あつらえアプリ)今の台帳と帳票の形でWebアプリを作ってもらう不要一式50万円〜サーバー代の実費のみ試作は最短当日、使い始めは最短その週から今の形のまま使いたい、人数が増えても月額を増やしたくない会社製品の型にすぐ合わせられる会社

A社は名前を伏せたノーコードの業務アプリ基盤で、金額は公式の料金ページ(税抜、2026年10月16日に確認)です。くわしい比べ方はスクラッチ開発とノーコードの比較にまとめています。

どの方法を選べばいい?

帳票の形・使う人の数・社内で組む人がいるか・ほかのシステムとつなぐかの4つを確かめれば、向く方法はほぼ決まります。

確かめること答え向く方式
帳票の形今の紙やExcelと同じ形で出したい③独自開発
帳票の形製品の帳票で構わない①か②
使う人の数9人まで②でも最小の契約数に注意。A社は10人分
使う人の数20人以上で増えていく③が5年総額で有利になりやすい(A社スタンダード比・保守なし。ライトとの比較や保守契約ありでは逆転が遅れるので、計算機で確かめる)
社内で組む人いない①か③
ほかのシステムとのつなぎ込み基幹システムや会計ソフトに渡したい③でCSVやAPIを今の仕組みに合わせる

迷ったときは、いちばん困っている台帳1つで試作を見てから決めても遅くありません。あつらえアプリの試作は契約の前にお見せします。

Excelのままではいけないの?いつ移すべき?

1人で使い、行数が少ないうちはExcelで足ります。移すべきなのは、同時に何人も直す・同じ内容を何か所にも写す・作った人しか直せない、のどれかが起き始めたときです。

Excelの1枚のシートは1,048,576行まで使えますが、困り始めるのはたいてい行数より先に「同時に使う人」です。Microsoftの説明では、共同編集できるのは.xlsx・.xlsbなどの新しい形式です。パスワードで暗号化したブックや、ActiveXのコントロールを含むブックは共同編集できません。古い.xls形式は65,536行までで、この形式で保存すると範囲の外のデータは保存されません。

Excelのまま共同編集に移すか、アプリにするかの分かれ目は、帳票と権限です。担当者ごとに直せる範囲を分けたい、今の紙と同じ形の帳票を出したいなら、アプリのほうが合います。同時編集が使えない条件はExcelで同時編集できないのはなぜ?に、行数の上限で起きた事故はExcelの行数の上限で、事故は起きるのですか?にまとめています。

限界のサインは、ほかにもあります。参照関数が3列ある架空の台帳は、1万行で開くのに1.2秒、10万行で12.5秒かかりました(Excel本体で各5回の中央値、1台のPC)。全部の表はExcelが重い・開かないのは何行から?で読めます。コピーが増えて「どれが最新か」が分からなくなる確率の計算は、Excelの台帳が「最終版」だらけになる理由で読めます。数式セルの誤り率が1%なら、100セルの台帳に誤りが1つ以上ある確率は63.4%です(1−0.99の100乗、計算値)。古い.xls形式は65,536行で止まります。

業務アプリの開発はいくらかかる?

あつらえアプリの独自開発は一式50万円〜で、台帳と画面の数・帳票の種類・ほかのシステムとのつなぎ込みの数で上がります。月額のライセンスはなく、毎月はサーバー代の実費だけです。

台帳と帳票の数で費用がどう上がるかは導入例(イメージ)に3つの例でまとめています。月額で借りる方法と何年で総額が並ぶかは、年数ごとの総額の表で、保守契約のあり・なしの両方を比べられます。

何から、どう進めればいい?

台帳を1つ選び、試作を触って直し、使いながら広げる3段階です。試作は人の確認を入れて最短当日、使い始めは最短その週からです。工程ごとの時間の計測は、記事「業務アプリの試作には、何時間かかりましたか?」にまとめています。

  1. いちばん困っている台帳を1つ選ぶ

    期間:相談の日/成果物:選んだ台帳と、画面にする項目の一覧

  2. 今のExcelの項目を写した試作を触って直す

    期間:最短当日/成果物:一覧・入力・確認の画面の試作

  3. 権限と帳票を足して、使いながら広げる

    期間:最短その週から/成果物:本番のアプリ、今のデータの移行、手順書

日数がかかるのは、項目の意味をうかがって決める打ち合わせ、データの整理と移行、権限と手順書の作業のほうです。AIの作業時間は、架空の台帳300行で1回計って、最初の画面まで102秒、試作を見たあとの直し12件で3分28秒でした。数字の出し方:計測は2026年10月に主宰が1台のPC(Windows 11)で行いました。試作の時間は架空の台帳を1回(n=1)、Excelの開く秒数は条件ごとに5回の中央値です。確率と総額は、式から出した計算値です。実測ではありません。

くわしい手順はExcel台帳から業務アプリを作る手順に、架空の台帳で試作の時間を計った記録はExcel台帳1枚から業務アプリの試作まで、何時間かかる?にまとめています。

よくある失敗と、避け方は?

よくある失敗は、全部の台帳を一度に作ろうとして止まること、汚れたデータをそのまま移して重複が増えること、作った人しか直せないアプリになることの3つです。

全部の台帳を一度に作ろうとして、使い始められなかった

台帳を全部洗い出してから作ると、決めることが多すぎて止まります。いちばん困っている台帳1つから使い始め、動くのを見てから広げます。

Excelのデータをそのまま移して、重複が増えた

同じ会社名の表記ゆれ(「(株)」と「株式会社」など)や結合セルを残したまま移すと、アプリの中で別の会社として増えます。移す前に点検して、1つにまとめてから入れます。

作った人しか直せないアプリになった

ソースコードや設定が作った人の手元にしかないと、その人がいなくなったときに直せません。ソースコードとデータを自社のものとして受け取り、直し方の手順書を残してもらいます。

移す前に確かめる点は移す前の点検のコラムにまとめています。保守契約なしの御社の作業は、業務アプリの保守契約なしで、御社が年にやることで年26回、年13時間(1回30分の仮定)を数えました。

個人情報を扱うアプリで気をつけることは?

顧客の名前や連絡先を入れるなら、個人情報保護法のガイドラインの安全管理措置に沿って、使う人ごとのログインと、見られる範囲の制限を付けます。

従業員100人以下の会社は、ガイドラインの「中小規模事業者」に当たり、簡単な手法の例が示されています。ただし、扱う個人の数が過去6か月のいずれかの日に5,000人を超える会社や、ほかの会社から委託を受けて個人データを扱う会社は当てはまりません。その場合や、自社の扱いが足りているか判断に迷う場合は、弁護士や、個人情報保護委員会の相談窓口に確かめてください。権限とログをどこまで付けるかは社内アプリで個人情報を扱うとき、権限とログはどこまで要る?にまとめています。

補助金は使える?

デジタル化・AI導入補助金(2026年度)は、一から作る自社専用のアプリには使えません。新事業進出・ものづくり商業サービス補助金と省力化投資補助金(一般型)は開発費を対象の区分に含めますが、社内の台帳をアプリにするだけでは条件に当てはまりにくいです。

制度・枠年度補助率補助額対象の例確認日
デジタル化・AI導入補助金 通常枠2026年度1/2以内(賃上げの状況で2/3以内)1プロセス以上は5万円以上150万円未満/4プロセス以上は150万円以上450万円以下事務局に登録されたITツール。一から作る自社専用アプリはITツール登録要領で登録の対象外2026-10-16
新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(第1回)2026年度中小企業者1/2(特例で2/3)。革新的新製品・サービス枠の小規模企業者などは2/3補助の下限は革新的新製品・サービス枠100万円、新事業進出枠750万円専用のソフトウェア・情報システムの構築費は機械装置・システム構築費に入る。既存の製品・サービスの生産などのプロセスを改善するだけの事業は対象外。締切2026年10月30日18時2026-10-16
中小企業省力化投資補助金 一般型(第8回)2026年度中小企業1/2(特例で2/3)。小規模企業者・小規模事業者などは2/3上限は従業員数で決まり、5人以下は750万円(特例で1,000万円)個々の業務に合わせて設計したオーダーメイドの設備・システム。単価50万円(税抜)以上の機械装置等が1つ以上必須。パッケージソフトなどの単体の導入は対象外2026-10-16
デジタル化・AI導入補助金(全体)2026年度1/2〜4/5(枠による)最大450万円1〜6次の申請受付 2026年3月30日〜10月30日。7次の公募要領は2026年10月9日作成。IT導入支援事業者と申請2026-10-16

デジタル化・AI導入補助金の対象は事務局に登録されたITツールで、スクラッチ開発は登録の対象外です。登録済みのノーコードの基盤なら対象になりえます。根拠は、ITツール登録要領の2-3(1)にある2つの項目です。(ク)は「製品が完成されておらず、スクラッチ開発を伴うソフトウェア」、(サ)は「特定の顧客向けに限定され、一般市場に販売されていないもの」です。あつらえアプリが作るアプリも、御社のためだけに作るので対象外です。

通常枠の1〜6次の締切は2026年10月30日17時です。事務局は第7回公募から使う公募要領を2026年10月9日に出しましたが、7次の締切日は10月16日時点で事務局の日程のページに載っていません。対象の確認表と自己負担の試算は業務アプリの開発に、補助金は使える?にまとめています。申請してよいか、どの枠に当たるかは、事務局のコールセンターか、登録されたIT導入支援事業者に確かめてください。申請書類の作成の代行は、このサイトではお受けしていません。

新事業進出・ものづくり商業サービス補助金(第1回、公募要領1.2版)と中小企業省力化投資補助金(一般型、第8回)は、どちらも開発費を「機械装置・システム構築費」に含めます。前者は、革新的新製品・サービス枠で、既存の製品・サービスの生産などのプロセスを改善するだけの事業を対象外としています。新事業進出枠は、自社にとって新しい市場への進出が条件です。前者の補助の下限は革新的新製品・サービス枠で100万円なので、補助率1/2なら経費200万円以上の計画になり(計算値)、台帳1つの開発(一式50万円〜)は単独では届きません。後者は、個々の業務に合わせて設計したオーダーメイドの設備・システムが対象で、単価50万円(税抜)以上の機械装置等の設備投資が1つ以上必須です。この50万円は機械装置等の設備投資の条件で、システムの開発費だけでこれを満たせるとは公募要領に書かれていません。パッケージソフトなどを単体で入れる事業は対象外です。

どちらも、交付決定の日より前に契約・発注した経費は補助の対象になりません。システム構築費は、実績報告のときに要件定義書か開発費用の算出資料を出します。省力化投資補助金では「システム開発一式」のような見積もりは認められません。発注先と3〜5年の保守・メンテナンスの契約を結ぶことも求められ、その費用は補助の対象外です。当てはまるかは、計画の中身で決まるため、それぞれの事務局に確かめてください。補助金の記述の見直しの日は、締切(2026年10月30日)のあとです。2つの制度の表は業務アプリの開発に、補助金は使える?にまとめています。

どんな会社が困っている?

Excelの台帳で起きやすい困りごとは、Excelを同時に編集できない・作った人しかExcelやマクロを直せない・同じ顧客情報を何か所でも更新している、の3つです。外注したアプリを自社で直せない会社もあります。

困りごとの例(主宰が整理している課題のリストから6つ。件数を数えた調査ではありません。製品名は伏せています)
業種困りごとアプリにするときの直し方の例
共通巨大で壊れやすいExcelファイル・マクロに頼っている数式とマクロでしていた計算を画面の中に移し、直し方を手順書に残す
共通Excelを複数人で同時に編集できない台帳を1件ずつ保存するアプリにして、別の行を直す人どうしが待たずに済むようにする
共通Excelで管理している台帳が数万行を超え、開くのに数分、保存のたびにフリーズする台帳をデータベースに移し、開くたびに全部の行を読まない形にする
共通ノーコードのアプリ・Googleスプレッドシート・Excelに同じ顧客情報があり、3か所で別々に直しているどの台帳を正しい元にするか決め、ほかの場所へはそこから写す
建設業ノーコードのアプリを作った社員が異動し、項目を変えたら別のアプリの集計が全部壊れたどのアプリがどの項目を使っているかを一覧にし、項目を変える前に試しの環境で確かめる
共通外注で作った業務アプリの著作権が開発会社に残ったままで、自社で直せない作ったものの権利を自社に譲ると契約書に書き、ソースコードを受け取る

並べ方は、KUIXの調査の順位に合わせました。Excelでデータを管理する会社員1,287名への調査(2023年2月)で、困りごとの1〜3位は「複数人で同時編集ができない」「管理の属人化」「最新版が分からない」でした。これに近いものを先にし、続けて台帳の重さ、ノーコードのアプリの作り手の異動、外注したアプリの権利の順にしました。表は、主宰が整理している課題のリストから6つを選んだ例で、相談の件数を数えたものではありません。製品名は伏せています。

導入例(イメージ):どう変わるか

まだ公開できる導入例はないため、Excelの台帳で起きやすい困りごとをもとに、架空の台帳で実際にアプリを作り、操作した画面と想定の変化でお見せします。

この分野で詳しく書いていること

作り方の比較・手順・用語・計算機・依頼の内容のページで、この柱で短く答えた質問を詳しく扱っています。

よくある質問

要件が決まっていなくても頼める?
頼めます。今のExcelや紙の帳票をもとに試作を作り、触りながら決めていきます。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。
スマホでも使える?
使えます。ブラウザで開くWebアプリなので、パソコンとスマホの両方で同じ画面を使えます。
作ったアプリのソースコードはもらえる?
もらえます。あつらえアプリでは、ソースコードとデータを御社のものとして渡し、直し方の手順書も付けます。
今使っている基幹システムはどうなる?
入れ替えずに残せます。アプリから基幹システムが読める形のCSVを書き出すなど、今の仕組みとつなぎます。

Excelや紙の台帳を、御社のやり方のまま業務アプリに。

中小企業のAI導入支援として、台帳1つからでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても、お気軽にご相談ください。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。

無料で相談する

頼み先の比較/5年総額の計算機/あつらえアプリの導入例(イメージ)

出典

  1. A社(ノーコードの業務アプリ基盤)の公式の料金ページ(2026年10月16日確認)
  2. A社の公式の価格改定のお知らせ(最小契約ユーザー数の経過措置)(2026年10月16日確認)
  3. Microsoft サポート Excel の仕様と制限(2026年10月16日確認)
  4. Microsoft サポート Office の共同編集のトラブルシューティング(2026年10月16日確認)
  5. Microsoft サポート Excel ブックの共同編集を使用して同時に共同作業を行う(2026年10月16日確認)
  6. Microsoft サポート 以前のバージョンの Excel で Excel を使用する(2026年10月16日確認)
  7. 個人情報保護委員会 ガイドライン(通則編)(2026年10月16日確認)
  8. ミラサポplus デジタル化・AI導入補助金(2026年10月16日確認)
  9. J-Net21 デジタル化・AI導入補助金の公募開始(2026-03-18)(2026年10月16日確認)
  10. 中小企業デジタル化・AI導入支援事業事務局 ITツール登録要領(2-3(1) ITツール登録の対象外となるもの)(2026年10月16日確認)
  11. 同事務局 事業スケジュール(2026年10月16日確認)
  12. 同事務局 第7次公募回以降における制度変更のお知らせ(2026-10-09)(2026年10月16日確認)
  13. 中小企業基盤整備機構 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 公募要領(第1回)1.2版、2026年8月(1-2 補助対象事業枠、1-6-1 補助対象経費の区分、事前着手の禁止)(2026年10月16日確認)
  14. 中小企業省力化投資補助事業(一般型)公募要領(第8回公募)、2026年8月(1-2 定義、1-4 補助対象事業、3-1 補助対象経費、補助対象外の経費)(2026年10月16日確認)
  15. KUIX のネット調査(2023年2月、PC Watch 掲載のリリース)(2026年10月16日確認)
  16. サーバー(VPS)の公式の料金ページ(サーバー代の計算に使用)(2026年10月16日確認)

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