どの台帳から始めればいい?
編集する人が多く、同じ内容を何か所にも写していて、作った人しか直せない台帳から始めます。下の4つの質問で「はい」が多い台帳ほど、アプリにして楽になる量が大きくなります。
| 確かめること | 答え | 向く方式 |
|---|---|---|
| 何人が直すか | 2人以上が同じファイルを直す | 上書きで消える心配がある。優先して移す |
| 同じ内容を写しているか | 2か所以上に同じ会社名や品名を打っている | 1つにまとめると転記がなくなる |
| 直せる人 | 作った人しか数式やマクロを直せない | その人がいるうちに中身を書き出す |
| 帳票 | 毎回Excelで形を直して印刷・PDFにしている | アプリから今の形で出せば手間がなくなる |
4業種24台帳に点数の式を当てはめた結果はExcelのシステム化は、どこから始める?にまとめています。
システム化はどんな順番で進める?
台帳の選定・項目と帳票の書き出し・データの点検・試作の手直し・使いながらの拡大、の5段階です。全部の台帳を一度に作らないことが、止まらないための一番のこつです。
台帳を1つ選ぶ
項目と帳票を書き出す
データを点検して整える
試作を触って直す
使いながら広げる
移す前に、Excelの何を確かめる?
結合セル、同じ相手の表記ゆれ、重複した行、1つのセルに入った複数の値、ほかのファイルへのリンクの5つを確かめます。そのまま移すと、アプリの中で別の行として増えてしまいます。
- 結合セル(1行に1件の形になっているか)
- 同じ相手の表記ゆれ(「(株)」と「株式会社」、全角と半角など)
- 重複した行(同じ顧客や案件が2行ある)
- 1つのセルに複数の値(電話番号を2つ、担当者を2人など)
- ほかのファイルへのリンク(外部参照。ファイルを動かすと数式が壊れる)
ファイルの形式も確かめます。古い.xls形式は65,536行までです。この形式で保存すると、範囲の外のデータは保存されません(Microsoftサポート、2026年10月16日に確認)。移す前に、元のファイルの控えを日付つきで残しておきます。架空の台帳で崩れを数えた結果は移す前の点検のコラムにまとめています。
よくある失敗は?
全部を一度に作ろうとして止まる・点検せずに移して重複が増える・並行で使う期間を決めずに元へ戻る、の3つがよく起きます。
全部の台帳を一度に作ろうとして、使い始められなかった
決めることが多すぎると、試作の確認も進みません。最初の台帳で使い始め、動くのを見てから広げます。
点検せずに移して、同じ会社が3つに増えた
表記ゆれを残したまま移すと、アプリの中では別の会社として数えられます。移す前に、同じ相手を1つにまとめる表を作ってから入れます。
Excelと並行で使い続け、いつの間にか元に戻った
並行して使う期間の終わりの日を、使い始める前に決めておきます。終わりの日のあとは、Excelを読むだけの控えにします。
自社でやるか、頼むか?
社内にアプリを組める人がいて、帳票を製品の形に合わせられるなら、ノーコードを使って社内で進められます。今の帳票の形のまま使いたい、組む人がいないなら、作ってもらうほうが早く進みます。
どちらが合うかの判定表はスクラッチ開発とノーコードの比較に、あつらえアプリに頼む場合の内容と費用は依頼の内容と費用にまとめています。
よくある質問
- 台帳が10個以上あっても、1つずつでいい?
- 1つずつをお勧めします。最初の台帳で使い勝手を確かめてから、つながりの強い台帳を順に足します。
- マクロが入ったExcelも移せる?
- 移せます。マクロがしていた計算や転記を書き出し、アプリの中の決まった処理に置き換えます。
- 移したあと、Excelには戻せる?
- 戻せます。アプリのデータは、いつでもExcelやCSVへ書き出せる形にしておきます。
Excelや紙の台帳を、御社のやり方のまま業務アプリに。
中小企業のAI導入支援として、台帳1つからでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても、お気軽にご相談ください。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。
無料で相談する出典
- Microsoft サポート 以前のバージョンの Excel で Excel を使用する(2026年10月16日確認)
変更履歴
| 公開:公開 |