自社の条件で計算する
数値を書き換えると結果がその場で変わります。初期値は、1日40枚・1枚6分・確認1.5分・時給1,800円の会社です。
どういう式で計算しているか?
減る入力時間に時給を掛け、減るミスの処理費用を足し、自動化後の月額を引いたものを「月の純削減額」としています。
- 今の入力時間(時間/月)H0 = N × D × t ÷ 60
- 自動化後の確認時間 H1 = N × D × t2 ÷ 60
- 月の純削減額 S = (H0 − H1) × W + N × D × (e − e2) × C − M
- 年間の純削減額 = S × 12、回収月数 = I ÷ S(S が0以下なら「回収できない」)
- 損益分岐の枚数 N* = M ÷ { D × [ (t − t2) ÷ 60 × W + (e − e2) × C ] }
- 向く方式:N が N* 未満ならクラウドFAXだけ。N* 以上ならAI-OCR。上位10社の割合 r が60%以上なら、上位の取引先へのWeb受発注の案内を加えます。
入力例と結果は?
初期値の会社では年約112万円の純削減、1日120枚の会社では年約420万円の純削減になります。
| 入力 | 記号 | 単位 | 初期値 |
|---|---|---|---|
| 1日の受信枚数 | N | 枚 | 40 |
| 1枚あたりの手入力時間 | t | 分 | 6 |
| 自動化後の確認時間 | t2 | 分/枚 | 1.5 |
| 月の稼働日数 | D | 日 | 20 |
| 時給(法定福利費込み) | W | 円 | 1,800 |
| 入力ミス率(現状) | e | % | 1 |
| 入力ミス率(自動化後) | e2 | % | 0.3 |
| ミス1件の処理費用 | C | 円 | 3,000 |
| 自動化後の月額費用 | M | 円 | 31,500 |
| 初期費用 | I | 円 | 400,000 |
| 上位10社が占める枚数の割合 | r | % | 60 |
| 例 | 減る時間 | 年間の純削減額 | 回収 | 損益分岐 | 向く方式 |
|---|---|---|---|---|---|
| 初期値(1日40枚) | 月60時間 | 112万円 | 約4.3か月 | 1日約10.1枚 | AI-OCR(販売管理に取り込み口があれば連携まで)+上位取引先へのWeb受発注の案内 |
| 1日120枚・確認1分 | 月200時間 | 420.5万円 | 約2.3か月 | 1日約17.5枚 | AI-OCR(販売管理に取り込み口があれば連携まで)+上位取引先へのWeb受発注の案内 |
| 1日8枚 | 月12時間 | -7.8万円 | 回収できない | 1日約10.1枚 | クラウドFAXだけ+上位取引先へのWeb受発注の案内 |
1日40枚、1枚6分、月20日、時給1,800円なら、手入力は月80時間(14.4万円)です。AI-OCRで確認が1枚1.5分になると月20時間になり、60時間(10.8万円)減ります。入力ミスが1.0%から0.3%に減ると月1.68万円減り、月額3.15万円を引いた純削減は月9.33万円です。
この計算の前提と限界は?
確認時間とミス率は会社によって大きく違うため、計算結果は目安で、実測で置き換える前提です。
- 確認時間の初期値1.5分は、活字中心・明細10行以内の注文書を想定しています。手書きが多い場合は3分以上になることがあります。
- 時給には法定福利費を含めてください。
- 取引先へのWeb受発注の切り替えによる枚数の減少は、計算に含めていません。
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| 公開:公開(計算式の検証日 2026-10-12) |