カスハラの報告と記録を残す方法は、どう違う?
紙の報告書、社内のチャット、通報のアプリ、録音・文字化の既製品、人事労務のクラウド、自社用の報告と記録の仕組みの6つです。得意な所が、通報・録音・手続き・報告と台帳に分かれます。
| 方式 | 変わること | 新しい端末・アプリ | 初期費用の例 | 月額の例 | 導入期間 | 向く会社 | 別の方法が合う会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①紙の報告書と共有フォルダ | 報告書の様式をそろえ、共有フォルダの台帳に転記する | 不要 | 0円〜 | 0円〜 | 当日から | 拠点が1つで事案が年に数件の会社 | 拠点が多く、本部が早く知りたい会社 |
| ②社内のチャット | 決まったチャンネルに報告し、責任者が読む | 不要 | 0円〜 | 今のチャットの料金 | 当日から | すでにチャットを使っていて、まず早く届けたい会社 | 月ごとの件数や類型で数えたい会社 |
| ③通報・録音のアプリ(A社など) | ワンタップで上長に通報し録音。警備員の要請 | 必要 | 公表値なし | 公表値なし | 発売と申し込みのあと | 夜間や1人の窓口で、身の危険への備えがまず要る会社 | 報告と台帳を今のやり方で残したい会社 |
| ④録音・文字化の既製品(B社など) | 対面の会話を録音して文字にし、検索する | 必要 | 有料(料金は頼み先の比較) | 有料(年間契約) | 申し込みと端末の準備のあと | 窓口が端末3台までで足り、録音と文字化がまず要る会社 | 店舗が多く、報告を本部に届けたい会社 |
| ⑤人事労務のクラウド(S社など) | 従業員の情報と手続きをクラウドにまとめる | 必要 | 公表値なし | 製品ごとに300円〜(税抜) | 契約と初期設定のあと | 人事労務の手続きをまとめてクラウドにしたい会社 | カスハラの報告の項目と通知を細かく決めたい会社 |
| ⑥自社用の報告と記録の仕組み | 報告フォーム・責任者への通知・事案の台帳・月の件数を作る | 不要 | 30万円〜(一式) | 0円〜(クラウドと文字起こしは実費) | 試作は最短当日・使い始めは最短その週から | 拠点が複数で、報告を本部まで届けて件数に残したい会社 | 事案が年に数件で、紙で足りる会社 |
費用の例は公開されている料金と、カスハラ報告ラインの料金です(2026年10月16日に確認)。既製品は名前を伏せています。金額のくわしい比べ方と、録音まで入れたときの違いは費用のページにあります。
結論:どの方法にするかは、どの順で決める?
まず件数と拠点の数で紙のままでよいかを見て、次に身の危険への備えと録音の要否、最後に本部まで報告を届けたいかで決めると、遠回りが少なくなります。
| 確かめること | 答え | 向く方式 |
|---|---|---|
| ①去年の事案は年に数件で、拠点は1つか | はい | 紙の報告書と共有フォルダの台帳(方法①)から。様式を厚労省マニュアルの共有項目6つにそろえる |
| ②夜間や1人の窓口など、身の危険を感じる場面があるか | はい | 通報と駆けつけ(方法③)を先に考える。報告と台帳は別に残す |
| ③録音を事実の確認にまず使いたく、窓口は端末3台までで足りるか | はい | 録音・文字化の既製品(方法④)を試す。報告と台帳は今のやり方で |
| ④拠点が複数で、店長がいない時間の報告も本部に届けたいか | はい | 報告フォームと通知と台帳を作る(方法⑥)。録音は後から足せる |
| ⑤人事労務の手続きもまとめて見直したいか | はい | 人事労務のクラウド(方法⑤)と、報告の仕組みの組み合わせを考える |
どういう基準で比べているか?
このページは製品を順位づけせず、方法ごとの違いと決める順番を示します。相手ごとの違いは[頼み先の比較](/compare/)、3年間の総額は[計算機のページの総額の表](/guide/roi-calculator/#total-cost)にあります。
比べ方と利害関係
- 製品を順位づけせず、方法ごとに比べる。製品の名前は伏せる
- 費用は公開されている料金の下限を「〜」で書き、確認日を添える。公開値がないものは「公表値なし」と書く
- 向く会社だけでなく、別の方法が合う会社も書く
このページはカスハラ報告ライン(自社用の仕組みを作る個人)が書いています。紙や既製品で足りる会社には、そちらをお勧めします。既製品の販売店ではなく、紹介料も受け取っていません。
報告から台帳までの流れの、どこを受け持つのか?
通報のアプリは危ない場面の通報と録音、録音の既製品は会話を文字にする所、人事労務のクラウドは従業員の情報、自社用の仕組みは報告・通知・台帳・件数を受け持ちます。
| 流れ | 紙・チャット | 通報のアプリ | 録音の既製品 | 人事労務のクラウド | 自社用の仕組み |
|---|---|---|---|---|---|
| その場の通報 | 電話・口頭 | ワンタップで上長へ | 持たない | 持たない | 通知の届け先を決める |
| 証拠の録音 | 手持ちの機器 | アプリで録音 | 端末で録音し文字に | 持たない | 今の録音を取り込む |
| 報告の項目 | 書く人しだい | 製品の範囲 | タグ付け | 製品の範囲 | 共有項目6つ+業種の項目 |
| 本部への伝達 | 会議・転記 | 上長が確認 | 検索で探す | 製品の範囲 | 責任者と本部に通知 |
| 台帳と件数 | 手で集計 | 録音とアクセスの記録 | 検索とタグ | 製品の範囲 | 拠点別・類型別に毎月 |
この表は、各社の発表の資料・製品ページに書かれている機能を、運営者が報告の流れに沿って分けたものです(2026年10月16日に確認)。製品ごとの細かな違いは各社の資料で確かめてください。どの方法でも、カスハラに当たるかどうかを決めるのは会社です。
決める前に確かめることは?
去年1年の事案の件数、報告がいま誰に届いているか、店長や施設長がいない時間、録音が今どこに残っているかの4つです。分からなければ、相談で一緒に数えます。
- 去年1年の事案の件数(カスハラに至らなかった申し出も含めて)
- 報告がいま誰に届き、本部が知るのはいつか
- 店長・施設長など、その場で相談できる上司がいない時間(本部の窓口や電話で受けるなら0)
- 録音が今どこに残っているか(電話のシステム・手持ちの機器・なし)
方法選びで、よくある失敗は?
録音の機器を入れれば記録がそろうと考えること、チャットに書いたまま件数を数えないこと、通報の仕組みだけで再発防止の記録がないことの3つです。
録音の機器を入れれば、記録がそろうと考えた
録音は事実を確かめる材料で、誰が・いつ・どう対応し、何を変えたかは別に残す必要があります。録音を入れても、報告の項目と台帳がなければ件数も再発防止の記録も残りません。
チャットに書いたまま、件数を数えなかった
チャットは早く届きますが、書き方がそろわず、あとから月ごとの件数や類型で数えられません。決まった項目で報告し、台帳に移す流れを決めておきます。
通報の仕組みだけで、再発防止の記録がなかった
その場の安全を守る通報と、事実の確認・被害者への配慮・再発防止の記録は別の仕事です。通報のあとに報告と台帳へつながる流れを作ります。
よくある質問
- カスハラの記録は紙でも大丈夫?
- 大丈夫です。拠点が1つで事案が年に数件なら、様式をそろえた紙の報告書と共有フォルダの台帳で足ります。件数と拠点が増えてから考えても遅くありません。
- 既製品で足りない所だけを作れる?
- できます。録音は既製品に任せ、報告フォームと本部への通知と台帳だけを作る、といった分け方もします。
- 自社用の仕組みの費用はいくらから?
- カスハラ報告ラインなら一式30万円〜です。録音の取り込みと文字起こしまで入れる導入例(イメージ)では80万円〜です。
現場の報告から本部の台帳までを、御社のやり方のまま1本に。
御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。オンラインで、全国からお受けしています。
無料で相談する出典と数字の作り方
- A社(警備会社の通報・録音のアプリ)の発表の資料(2025年8月。名前を伏せるためリンクは載せません)(2026年10月16日確認)
- B社(対面の接客の録音・文字化のパック)の公式ページ(名前を伏せるためリンクは載せません)(2026年10月16日確認)
- S社(人事労務のクラウド)の公式の料金ページ(名前を伏せるためリンクは載せません)(2026年10月16日確認)
- 厚生労働省 カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(令和8年度改訂版)(2026年10月16日確認)
変更履歴
| 更新:総額の行を計算機のページだけにし、表の見出しに比べる範囲を明記 | |
| 公開:最初の版 |