結論:在庫管理の方法は6つ
Excelを続ける、クラウドの在庫管理サービス、倉庫管理システム(WMS)、C社やD社などで自分で組む、自社専用アプリ、今の販売管理・会計ソフトの在庫機能を使う、の6つです。
| 方式 | 変わること | ロット・期限の記録 | 初期費用の例 | 月額の例 | 使い始めるまで | 向く会社 | 別の方法が合う会社 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ①Excelを続ける | 今の在庫表のまま。共同編集やテーブルで工夫する | 自分で列を作る | 0円〜 | 今のライセンスのまま | 今日から | 入力する人が1〜2人・品目が数百まで | 共有フォルダのExcelを3人以上が同時に更新する会社 |
| ②クラウドの在庫管理(A社・B社) | 製品の画面でスマホから入出庫を記録する | A社はベーシックの特長に記載(スターターは記載なし)・B社は期限が Lite から、ロットが Premium から | A社0円/B社は導入支援が有料 | A社 月8,980円〜(3人まで)/B社 月16,000円〜(年契約) | 無料のお試しのあと品目の登録しだい | 製品の画面に業務を合わせられる・更新を任せたい | 車ごとの在庫や独自の棚の決まりなど、製品に収まらない所がある会社 |
| ③倉庫管理システム(S社) | 入荷・保管・出荷の作業の流れを整える | 製品と契約しだい | 見積り | 見積り | 見積りと導入支援しだい | 出荷件数の多い倉庫・物流 | 社内の資材や原料の在庫が中心の会社 |
| ④C社・D社などで組む | 自社で台帳と入力の画面を組み立てる | 自分で項目を作る | 0円〜(組み立ては自社) | C社 10ユーザー分 月1万円〜(バーコードの読み取りはスタンダード以上で、月18,000円〜)/D社 1ユーザー月750円〜(読み取りは月10ドルの Core から) | 社内で組む時間しだい | 社内に組み立てと手直しを続けられる人がいる | 組み立てる人がいない・作った人が辞めると直せなくなる会社 |
| ⑤自社専用アプリ(在庫てちょう) | 自社の棚と呼び方どおりの画面を作る | 要るなら作る(一式50万円〜の例) | 30万円〜(一式) | サーバーの実費 月750円〜(保守契約は任意で月1万円〜) | 試作は最短当日・使い始めは最短その週から | 製品に収まらない置き方や呼び方がある・人数で月額を増やしたくない | 製品の機能で足り、更新とサポートを任せたい会社 |
| ⑥今の販売管理・会計ソフトの在庫機能 | すでに使っているソフトの在庫の画面で、入出庫を記録する | 製品と版しだい(ロット・期限の欄がない版もある) | 今の契約のまま(在庫機能が上位版や追加の場合はその料金) | 今の契約のまま | 在庫の項目を設定すればすぐ | 販売管理ソフトをすでに使い、売上・仕入れと在庫を同じ所で見たい | 倉庫・車・冷凍庫など保管場所ごとの在庫や、スマホでの読み取りが要る会社 |
金額は各社の公式の料金ページの表示(税抜、2026年10月16日に確認)です。社名は伏せて、A社・B社・S社・C社・D社と呼びます。C社・D社は業務アプリ作成のクラウドサービスです。「使い始めるまで」と「向く会社」は主宰の試作からの目安です。
どの方法が合うかは、何で決まる?
最初に、すでに入っている販売管理ソフトの在庫機能で足りるかを確かめます。足りなければ、入力する人の数、ロット・期限を追うか、製品の画面に業務を合わせられるか、の3つでほぼ決まります。
| 確かめること | 答え | 向く方式 |
|---|---|---|
| すでに使っている販売管理・会計ソフトの在庫機能 | 保管場所とロット・期限まで足りる | ⑥まずはその在庫機能を使う。足りない所だけ別の方式を考える |
| 入力する人の数(共有フォルダのExcel) | 1〜2人 | ①Excelか②クラウド(A社スターターは3人まで基本料金のみ) |
| 入力する人の数(共有フォルダのExcel) | 3人以上 | ②〜⑤。人数が多いほど④⑤の月額の差が効く |
| ロット・賞味期限 | 追う | ②(賞味期限だけならB社 Lite でも足ります。ロット番号も追うなら A社ベーシック・B社 Premium)か⑤ |
| 出荷の作業 | 多い(倉庫・物流) | ③倉庫管理システムか②B社 |
| 製品の画面に業務を合わせられるか | 合わせられない(車ごとの在庫・独自の棚の決まり) | ⑤自社専用アプリ |
入力する人の数の線は、共有フォルダのExcelで同時に開いてしまう回数の試算(1人1日10回・1回3分なら、3人で1日約3.5回)から引いています。Microsoft 365の共同編集なら読み取り専用でぶつかることはないので、人数の線は当てはまりません。式と前提は在庫管理のExcel脱却にあります。
クラウドの在庫管理と自社専用アプリの違いは?
クラウドは借りる製品で、更新とサポートが月額に含まれ、人数で料金が増えます。自社専用は作る物で、画面を自社に合わせられ、人数で月額が増えません。
入力する人が8人なら、A社のスターターは月16,480円(税抜)、20人なら月34,480円です。自社専用アプリは人数によらずサーバーの実費が月750円〜で、代わりに一式の費用と、保守契約なしのときの更新とバックアップの確認がかかります。5年で並べた総額は5年総額の計算機にまとめています。
C社やD社で自分で組むのは、どんなとき?
社内に組み立てと手直しを続けられる人がいるなら選べます。C社は最低10ユーザー分の課金なので、使う人が10人未満でも10ユーザー分(ライトで月1万円〜、税抜)かかります。
C社のライトは外部サービスとの連携とプラグインが使えず、アプリは200までです。スマホのカメラでバーコードを読んで入力するには、プラグインや連携サービスを足すのが一般的で、ライトでは使えません。スタンダード(1ユーザー月1,800円、10ユーザーで月18,000円、税抜)以上が前提です。
D社は、1ユーザー月5ドル(約750円)のStarterと月10ドル(約1,500円)のCoreがあり、バーコードの読み取りはCoreからです。電波のない所で使い、あとで同期する機能はどのプランにもあります。台帳にはクラウドの表計算を使えますが、同じ品目を2人が同時に直したときの扱いは自分で決めることになります。
どの道具でも、作った人が異動や退職でいなくなると直せなくなるのがよくある行き詰まりです。詰まりやすい所は作る人に頼む場合との違いに表でまとめています。
倉庫管理システム(WMS)が合うのは?
出荷件数の多い倉庫や物流の会社で、入荷・保管・出荷の作業の流れそのものを整えたい場合です。
社内の資材や原料の在庫を記録したいだけの会社では、機能が大きすぎることもあります。S社は料金を公開しておらず、見積りで決まります。荷主ごとの在庫と保管料の計算は、別の分野で扱います。
よくある質問
- Excelのテンプレートで続けるのはだめ?
- 入力する人が1〜2人で、品目が数百まで、ロットや期限を追わないなら、Excelのままでも回ります。
- 無料の在庫管理アプリでは足りない?
- 品目数や人数の上限、ロットの扱いなどが合えば足ります。無料の範囲と有料に変わる条件を、先に確かめてください。
- 途中で方式を変えられる?
- 変えられます。在庫のデータをCSVで書き出せる方式を選んでおけば、別の方式へ移せます。
在庫の記録を、御社の棚と呼び方のままアプリに。
倉庫1か所・よく動く品目からでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。
無料で相談する出典
- サーバー(クラウド)の最低料金の公式ドキュメント(比べる相手を伏せるためURLは載せていません)(2026年10月16日確認)
- A社・B社・S社 公式の料金ページ(比べる相手を伏せるためURLは載せていません)(2026年10月16日確認)