在庫てちょう中小企業のAI導入支援|在庫管理のExcel脱却から在庫管理のExcel脱却 専門

コラム方法の比較

循環棚卸は何日ごとに数えればよい?一斉棚卸と、差異に気づくまでの日数を比べた

循環棚卸は何日ごとに数えればよい?(記事の表紙)

品目2,000で年1回の一斉棚卸だと、記録漏れが見つかるまで平均約182日です。ABC別に数える月次循環棚卸なら約38日、週次なら約10日でした(シミュレーション、n=1,000回)。周期の半分が平均の目安です。1回に数える品目は月次で約450、週次で約410です。在庫てちょうの主宰が、品目200・2,000と条件を変えて計算しました(2026年10月時点)。

全体の流れと費用は在庫管理のExcel脱却のページにまとめています。

要点

  • 品目2,000・入出庫1日200件・記録漏れ1%で、漏れが見つかるまでの平均は、年1回の一斉棚卸で約182日、月次循環で約38日、週次循環で約10日です(n=1,000回)。
  • 平均日数は、数える周期の半分に近い値です。品目数・入出庫の件数・漏れの確率を変えても、ほぼ変わりません。
  • 変わるのは、同時に合わない品目の数です。漏れが1日2件なら、年1回で約229品目、月次で約73品目、週次で約19品目です。
  • 週次循環の1回は約410品目で、Excelへの転記だけで約51分かかります。スマホで読み取ると記録は約30分です(KLMの値、計算値)。
目次
  1. 循環棚卸とは、どんな棚卸ですか?
  2. 一斉棚卸との違いは、差異に気づくまでの日数にありますか?
  3. 何日ごとに数えれば、差異を早く見つけられますか?
  4. Excelで続ける場合の限界は、どこにありますか?
  5. スマホ読み取りで、何が変わりますか?
  6. このシミュレーションには、どんな限界がありますか?
  7. このサイトで相談するには?
  8. よくある質問

循環棚卸とは、どんな棚卸ですか?

循環棚卸とは、全品を一度に数えず、品目を分けて順番に数える棚卸です。一斉棚卸は年1回や期末に全品を数えます。循環棚卸は、数える日を年じゅうに散らします。

多くの会社は、品目をA・B・Cに分けて回数を変えます。入出庫の多い品目をA、少ない品目をCとして、Aは短い周期で数えます。

今回は、品目の10%をA(入出庫の70%)、20%をB(20%)、70%をC(10%)としました。月次循環では、Aを30日ごと、Bを90日ごと、Cを年1回数えます。週次循環ではAを7日ごと、Bを28日ごと、Cを91日ごとに数えます。

一斉棚卸との違いは、差異に気づくまでの日数にありますか?

あります。品目2,000では、一斉棚卸の約182日に対し、月次循環で約38日、週次循環で約10日でした。入出庫1日200件、1件の記録漏れ1%の条件で、730日を流し、後半の1年に見つかった漏れの発生から発見までを平均しました。

方式(周期) 品目200 平均日数 品目2,000 平均日数 2,000品目の1回に数える品目 年の延べ品目数
一斉棚卸(全品を365日ごと) 約183日 約182日 2,000 2,000
月次循環(A30日・B90日・C365日ごと) 約38日 約38日 約448 約5,456
週次循環(A7日・B28日・C91日ごと) 約10日 約10日 約408 約21,258

品目200と2,000で平均日数が同じなのは、漏れの発見が、その品目を次に数える日で決まるからです。品目数が増えても、周期は変わりません。

記録漏れが見つかるまでの日数の折れ線グラフ。品目2,000・1日200件・漏れ1%のシミュレーション。発生から60日たっても見つかっていない漏れの割合は、年1回の一斉棚卸で約83%、月次循環で約15%、週次循環で約3% 記録漏れは、発生から何日たっても見つからないままか 縦軸は、まだ見つかっていない漏れの割合。品目2,000・入出庫1日200件・漏れ1%・各1,000回の平均 0% 25% 50% 75% 100% 0日 30日 60日 90日 180日 270日 365日 漏れが起きてからの日数 一斉(年1回) 月次循環 週次循環
図1 記録漏れが、発生から何日たっても見つからないままか。自分のシミュレーション(2026年10月17日)。品目2,000・1日200件・漏れ1%、各1,000回の平均です。

漏れから60日後に未発見の割合は、一斉棚卸が約83%でした。月次循環なら約15%、週次循環なら約3%まで下がります。

何日ごとに数えれば、差異を早く見つけられますか?

平均の発見日数は、数える周期のおよそ半分です。見つけたい日数の2倍を周期にすると考えます。A品目を7日ごとに数えれば平均3.5日、30日ごとなら15日です。

全体の平均は、入出庫の多いA品目が引っ張ります。漏れの7割はA品目で起きるので、A品目の周期を縮めると平均が一番下がります。C品目は年1回のままでも、全体の平均には1割分しか効きません。

もう1つの数字が、同時に合わない品目の数です。ここは入出庫の件数と漏れの確率の掛け算で決まります。

1日に漏れる件数(2,000品目) 年1回の一斉 月次循環 週次循環
1件(例:1日200件×0.5%) 約139品目 約37品目 約10品目
2件(例:1日200件×1%) 約229品目 約73品目 約19品目
4件(例:1日400件×1%) 約348品目 約141品目 約39品目

Excelで続ける場合の限界は、どこにありますか?

数える回数が増えるほど、転記の手間が積み上がります。棚卸の時間の記事のKLMでは、紙に数えた数をExcelへ打つ作業が1品目約7.46秒でした。この値を掛けると、週次循環の1回(約408品目)で約51分、月次循環の1回(約448品目)で約56分です。年1回の2,000品目は約4時間です。

週次にすると、年の延べ品目は約21,000で、転記だけで約44時間です。数える時間は含みません。紙に書いて事務所で打つ流れでは、週に1回の事務所の作業が約1時間ずつ積み上がり、担当者が休むと翌週に回ります。Excelで続けるなら、A品目だけを週次にして、B・Cは月次か四半期にするなど、品目を絞るのが現実的です。

スマホ読み取りで、何が変わりますか?

変わるのは、転記が要らなくなる点と、差の出た品目がその場で分かる点です。同じ記事の試作では、1品目の現場の記録がKLMで約4.39秒でした。週次循環の約408品目なら約30分、月次の約448品目なら約33分です。転記の約51分、約56分と同じ範囲の比較ではありません(紙に書く時間は秒に直していません)。

差が出たら、その場で差異の原因の記事の順に切り分けます。発注点や需要の予測は、この記事では扱いません。Excelからの移り方は、柱のページにまとめました。計算機は5年の総額を比べる計算機です。

このシミュレーションには、どんな限界がありますか?

実際の倉庫の入出庫は、この設定より偏ります。A品目の割合や、漏れの確率は、御社の数字で変わります。漏れは、数えれば必ず見つかるとしました。数え間違いが入ると、発見はさらに遅れます。

入庫の漏れと出庫の漏れが同じ品目で打ち消し合う場合は、数えても差が出ません。この計算では、すべての漏れを見つかる差として数えました。品目ごとの漏れは独立なポアソン分布で、1日に数える作業の人手と時間は上限を置いていません。乱数の種は20261017で、同じ種で動かすと同じ値が出ます。

このサイトで相談するには?

たとえば、いまは年に一度だけ全品を数えている庫で、A品目の10%だけ毎週数える形を試せます。数える品目の選び方から、順に決められます。

導入例(イメージ)は導入例と費用にあります。

今の数え方を伺う前に、A品目の選び方の案をこちらで先にお見せします。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫で、準備は要りません。無料で相談する

よくある質問

循環棚卸だけで、決算の棚卸は済みますか?
決まりは会社の監査の進め方で変わります。期末の数量の確かめ方は、顧問税理士や監査を受ける先に確かめてください。
循環棚卸にすると、数える手間は減りますか?
年の延べ品目数は増えます。品目2,000で、年1回は2,000品目、月次循環は約5,500品目、週次は約21,000品目です。1回に数える数は小さくなります。
A品目は何日ごとに数えればよいですか?
見つけたい日数の2倍が周期の目安です。平均10日以内なら7日ごと、約15日なら30日ごとです。入出庫が多い品目ほど短くします。

出典

  1. 自分のシミュレーション:品目200・2,000、A品目10%(入出庫の70%)・B品目20%(20%)・C品目70%(10%)、乱数の種 20261017、各条件1,000回(2026年10月17日)(2026年10月17日確認)
  2. 在庫てちょう 主宰「棚卸の時間は何分?200品目の転記と読み取りを操作の分解で比較」(1品目の転記は約7.46秒、スマホの記録は約4.39秒のKLM値)(2026年10月17日確認)