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出面(でづら)とは|人工との違い、出面表の項目、月末の集計のしかた

出面(でづら)とは、建設現場で、どの職人が何人、何日入ったかの記録のことです。1人が1日働いた量を1人工(いちにんく)と数え、出面を集計した人工が協力会社への支払いや見積もりの根拠になります。手書きの出面表を月末に転記する会社が多く、リンクから入力する仕組みなら集計は自動にできます。独自開発は一式30万円〜です(2026年10月時点)。

書いた人
現場のまど 主宰(元AIエンジニア)
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出面(でづら)とは?

現場ごとに、どの職人が何日入ったかの記録です。出勤簿の現場版で、協力会社ごと・現場ごとに数えます。

読みは「でづら」で、「でめん」とも読みます。辞書では、顔を出すことで受け取るお金、つまり日雇いの人の日当を指す言葉として載っています(デジタル大辞泉、2026年10月16日確認)。建設現場では、そこから転じて、誰が何日入ったかの記録の意味でも使われます。紙の出面表に、日付・現場・協力会社・職人の名前・人数・時間を書き、月末に事務員が協力会社ごとに集計する形がよく見られます。

出面と人工(にんく)の違いは?

出面は「誰が入ったか」の記録、人工は「どれだけの仕事量か」を人と日で数えた単位です。1人が1日働くと1人工、半日なら0.5人工と数えます。

言葉 意味 例
出面 現場に入った人と日の記録 10月1日、A現場に職人3人
人工 1人が1日働いた量を1とする単位 3人×1日=3人工、1人×半日=0.5人工
常用(じょうよう) 人工の数で代金を払う契約の形 1人工いくらで支払う

人工に単価を掛けたものが、労務費の見積もりの基礎になります。公共工事の積算に使う公共工事設計労務単価(2026年3月から適用)は、全国・全職種の加重平均で25,834円でした(国土交通省、2026年2月17日発表)。

出面表には何を書くか?

日付、現場、協力会社、職人の名前、人数、開始と終了の時刻、作業の内容の7つが基本です。早上がりや応援の扱いを決めておくと、月末の集計が合います。

項目 書き方の例 集計で使う所
日付・現場 10/1 ○○邸 現場ごとの人工
協力会社・職人 A工業 山田 協力会社ごとの支払い
人数 3 人工の合計
開始・終了 8:00〜12:00 半日・早上がりの判定
作業の内容 ボード張り 歩掛(1人工あたりの量)の把握

月末の集計で、どんな誤りが起きるか?

多いのは、読めない字、早上がりを1人工で数えること、応援の職人を2つの現場で二重に数えることの3つです。

読めない字で、人数を取り違えた

手書きの「1」と「7」、名前の略し方の違いで、別の職人として数えてしまうことがあります。名簿から選ぶ形にすると、名前の書き間違いはなくなります。

早上がりを1人工で数えた

雨で昼に上がった日を1人工で数えると、支払いが実際より多くなります。開始と終了の時刻を残し、半日の線(例:4時間未満は0.5人工)を会社で決めておきます。

応援の職人を2つの現場で数えた

午前はA現場、午後はB現場に入った職人を、両方の出面表に1人工で書くと二重になります。現場ごとに時刻を書き、集計のときに1日1人工を超えないかを確かめます。

出面の集計を自動にするには?

職人に現場ごとのリンクから人数と時刻を送ってもらい、送られた記録をそのまま協力会社ごと・現場ごとに足し上げます。紙の転記がなくなります。

協力会社12社・職人40人で、1日あたり延べ30件の出面を紙から転記すると、1件30秒でも1日15分、月20日で5時間になります(主宰の試算で、実測ではありません)。リンクから送られた出面は、転記なしで月末の表になります。手書きの出面表から移す手順は出面の集計を自動にするにはで扱います。

2025年12月12日から、受注者にも著しく短い工期での契約が禁止されました。出面の記録は、工期と労務費の根拠を示すときに役立ちます。御社の契約が当てはまるかどうかは、建設業に詳しい行政書士へ確認してください。

よくある質問

出面と出勤簿は同じもの?
違います。出勤簿は自社の社員の勤怠の記録で、出面は現場ごとに協力会社の職人も含めて数える記録です。
出面はいつまで残せばよい?
出面を名指しした保存期間の条文は見当たりません。関係するのは、建設業法の帳簿と添付書類(引き渡しから5年、発注者と結んだ住宅の新築は10年)と、自社の社員の労働関係の書類(5年、当分の間は3年)です。
  • 建設業法第40条の3と施行規則第28条:営業所ごとの帳簿と、施行規則第26条第2項で添付する書類の保存期間は、工事ごとに目的物の引き渡しから5年間。発注者と結んだ住宅を新築する工事は10年間です。
  • 労働基準法第109条と附則第143条:労働者名簿、賃金台帳、賃金その他労働関係に関する重要な書類は5年間。当分の間は3年間とされています。

条文はe-Govの法令検索で2026年10月16日に確認しました。協力会社への支払いの根拠として出面を帳簿の添付書類と一緒に綴じるなら、長いほうに合わせておくと安心です。御社の書類がどれに当たるかは、顧問の行政書士・社会保険労務士・税理士に確認してください。

職人がスマホで出面を送れない場合は?
職長がまとめて送るか、紙の出面表を写真で送ってもらい、事務所で入力する形を残します。

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中小企業のAI導入支援として、現場1つ・協力会社1社からでもお受けします。何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。

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出典

  1. デジタル大辞泉「出面(でづら)」(コトバンク)(2026年10月16日確認)
  2. e-Gov法令検索 建設業法第40条の3・建設業法施行規則第26条・第28条(2026年10月16日確認)
  3. e-Gov法令検索 労働基準法第109条・附則第143条(2026年10月16日確認)
  4. 国土交通省 報道発表「公共工事設計労務単価」(令和8年3月から適用、2026年2月17日発表)(2026年10月16日確認)
  5. 国土交通省 通知「改正建設業法・入契法の全面施行について」(令和7年12月10日)(2026年10月16日確認)

変更履歴

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更新:言葉の説明を辞書で確かめた内容に改め、保存期間の問いに建設業法と労働基準法の条文を追加