中小企業のAI導入支援|人材オペレーション管理システムの構築から

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分野の入口

派遣管理システムの選び方|中小の派遣・警備・清掃会社向け

配置から請求までを回す方法は5つあり、既製品か自社専用かは業務の種類で決めます。業務が1種類なら既製品を試用で確かめ、配置の決まりが入らない会社や業務が混ざる会社は自社専用を考えます。実績のあった派遣の33,207事業所のうち、年間売上1億円未満が57.7%です(厚生労働省、令和6年度の速報)。人まわし帳では一式30万円〜で作ります(2026年10月時点)。

書いた人
人まわし帳 主宰(元AIエンジニア)
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事実の確認

結論:配置から請求までを回す方法は5つ

方法は、今のExcelと電話・警備向けの既製品・派遣向けの既製品・自社専用の仕組み・システム会社への開発の依頼の5つで、業務の種類と配置の決まりの細かさ、今の給与ソフトを残すかで選びます。

5つの方法の変わること・導入期間・向く会社の表は、方法の比較にまとめています。費用の出典と確認日の一覧は人材管理システムの費用、同じ大きさの会社での3年間の総額は計算機のページの総額の表にあります。

派遣・警備の管理システムでは、何を1つにまとめるのか?

スタッフ台帳、現場やオーダー、配置、上下番と勤怠、給与・請求・帳票の5つのデータです。派遣管理システムは派遣元の業務、警備の管制システムは請負の配置と上下番を受け持つ別の製品で、両方の業務がある会社では、この5つが別々のExcelと電話と紙に分かれがちです。

データ よくある置き場所 1本にしたときに使う所
スタッフ台帳(資格・経験・自宅の最寄り・行けない現場・無期か有期か・60歳以上か・教育の記録) 登録表のExcel 配置の条件、警備員名簿・派遣元管理台帳の欄
契約の形(派遣・請負) 営業の契約書 現場で誰が指示するか、どの帳票を出すか
現場・オーダー(場所・必要人数・資格の条件・単価) 営業のExcel・メール 配置の条件、請求の単価
配置(誰がどの現場へ) 管制のExcel・ホワイトボード 当日の報告の予定、勤怠の元
上下番・勤怠 電話のメモ・紙の出勤簿 給与の時間、請求の時間
給与・請求・帳票 給与ソフト・請求書のExcel 月末の出力
派遣の契約(派遣先・組織単位・期間・抵触日) 契約書のExcel 就業条件明示書(派遣法第34条)、派遣元管理台帳、抵触日の警告
労使協定の賃金の区分(協定対象か・職種・経験の年数・派遣先の地域・通勤手当の方式) 協定書と給与ソフト 時給が一般賃金以上かの確認、事業報告書に添える協定
派遣の料金と賃金の実績(1人1日あたり) 請求書と給与ソフト 毎年6月30日までの労働者派遣事業報告書(施行規則第17条)、マージン率と料金・賃金の平均額の情報提供(派遣法第23条第5項)

同じ勤務の記録が、配置表・出勤簿・給与・請求書と4回写されることも珍しくありません。写す回数を数える手順は勤怠から請求までの転記の数え方で書いています。自社の従業員の勤務表を作る話は、別の分野のシフト作成の自動化で扱っています。

中小の警備会社・派遣会社は、どのくらいの規模が多いのか?

警備業者10,949のうち、警備員100人未満の業者が90.3%です。派遣事業で実績のあった33,207事業所のうち、年間売上1億円未満が57.7%を占めます。

警察庁「令和7年における警備業の概況」(2025年12月末)では、営業所が1つだけの警備業者が84.2%、警備員の60歳以上の割合は47.3%(年齢構成の足し算)です。厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」では、実績のあった1事業所あたりの登録者は226.7人です。1億円未満の割合は、売上高ランク別の事業所数を運営者が足したものです。

多くの会社は、管制や事務が数人で回る規模です。全国の大手に合わせた大きなシステムより、今の人数で毎日回せる仕組みのほうが合います。統計の読み直しは警備業の統計の記事と派遣料金と賃金の差の記事にまとめています。

派遣管理システムの製品は、どんな種類に分かれるのか?

クラウドの業界団体の比較記事は、マッチングに強いもの、契約・クライアント・案件の管理に強いもの、労務・給与・請求の管理に強いものの3つに分けています。名前を伏せても、試用で同じ5点を確かめれば比べられます。

クラウドの業界団体の記事「人材派遣管理システムの比較15選」(2026年7月23日更新)は、選ぶときの確認点に、就業形態の対応範囲、管理項目の柔軟性や機能の拡張性、勤怠管理機能の充実度を挙げています。運営者はこれに、帳票と給与ソフトへの渡し方を足して、試用で確かめる表にしました。

試用で確かめること 確かめ方(1つの班の1週間分で) 合わないときに残る手間
給与ソフトへのCSVの形 製品が出すCSVを、今の給与ソフトに取り込んでみる 月末の転記
帳票(派遣元管理台帳・就業条件明示書・警備員名簿) 自社の様式と欄が出るかを、先月の1人分で比べる 帳票のExcelが別に残る
期間制限の警告 抵触日の近い人、無期雇用・60歳以上の人の扱いを入れてみる 抵触日の手作業の管理
就業形態(派遣・請負・紹介) 警備や清掃の請負の現場を同じ台帳に入れてみる 業務ごとの別台帳
管理項目の追加 検定の級、行けない現場、組ませない2人を項目にできるか 管制の頭の中の決まり

どの製品が当てはまるかは、各社の資料と試用で確かめてください。このページは製品を順位づけしません。

既製品と自社専用、どちらにするか?

業務の種類、配置の決まりの細かさ、今の給与ソフトを残したいかの3つで決まります。業務が1種類で製品の形に合わせられるなら、既製品のほうが早くて安く済みます。

配置の決まりが細かい警備会社は、まず既製品の配置の機能を試用で確かめます。警備向けの既製品には、労働時間・不仲・出禁・スキル要件などを設定してAIが配置を提案する機能を発表した製品もあります(2025年3月の発表。画面は開発中と注記)。先月の配置表の決まりが入らなかった会社や、警備と派遣・清掃が混ざる会社は、自社専用の仕組みを考えます。隊員・スタッフが20人未満(運営者の目安)なら、報告をチャットにするなど今の運用の見直しから始めるのが近道です。決める順番の表と、試用で確かめることは方法の比較にあります。

配置表は、計算でどこまで作れるのか?

資格・距離・行けない現場の条件を満たす配置案までは、計算で作れます。架空の30現場・80人・7日分では、最適化の計算が通勤の直線距離の合計を10回の平均で13.9%短くしました。

運営者が架空のデータで試しました。30現場・80人の隊員・1週間7日分で、検定合格者の要る現場、行けない現場、組ませない2人、希望休、5連勤まで、勤務日数の偏りの7つの条件を入れています。「現場の順に近い人から埋める」やり方と、OR-Tools(CP-SAT)の最適化を、乱数の種を変えて10回比べました。

最適化は通勤の直線距離の合計が平均13.9%短く(4.5〜20.8%)、計算は1回あたり平均8秒、長くても16秒ほどでした(8スレッド、運営者のPC)。近い順のやり方は、10回中5回・計23件で検定合格者の要る現場の条件を外しました。条件と結果のくわしい数字は警備の配置表を作り比べた記事にあります。計算は案を出すまでで、決めるのは管制の人です。

人まわし帳が主に扱うのは警備・派遣・清掃ですが、資格と移動時間を条件に人を外へ割り当てる形は訪問介護のヘルパーの配置も同じです。業種が違っても同じ計算が使えるかを確かめるため、ヘルパー10人・訪問30件でも試しました。結果は訪問介護のヘルパー配置の記事にあります。

手組みと仕組みで、時間と回数はどれだけ変わるのか?

架空の30現場・80人で、翌日の配置を手組みで知らせるまでが約313分(試算)、条件つきの自動提案は1回平均8秒(実測10回)です。上下番の電話は1日180件が約30件(想定の導入例)、同じ実績の転記は警備で4回が1回になります。

何を数えたか 今のやり方 仕組みを入れたとき 条件とn
翌日の配置を知らせるまで 手組みで約313分(5.2時間) 条件つきの自動提案は1回平均8秒(最長16秒)。確認と決定は管制の人が行う 架空の30現場・80人。313分は件数×1件あたりの分(運営者の仮の値)の試算。8秒は乱数の種を変えた10回の実測(8スレッド、運営者のPC)
上下番の電話 1日180件(60人×3回) 未報告の分だけで1日約30件(想定) 電話の件数は計算。30件は、時刻までに報告が届かない分を6件に1件と仮定した値(導入例(イメージ))
同じ実績の転記 警備で4回写し直す 最初の1回 運営者が描いた典型の流れ(モデル)。30現場・1回10分(仮の値)なら、転記だけで月20時間

数字の作り方は、313分が警備の管制の時間の記事、8秒と近い順の手組みとの比べが配置の最適化の記事、180件が上下番の記事、転記の回数が勤怠から請求までの記事にあります。式と前提、取得日(2026年10月17日時点)も、そこに書きました。自社の件数と1件あたりの分に置き換えるには、電話と転記の時間の計算機を使ってください。

警備業法・労働者派遣法で、データに持つべき項目は?

警備なら検定合格警備員の配置基準、警備員教育の時間と記録、警備員名簿の記載事項です。派遣なら派遣元管理台帳の13の事項と派遣期間の上限、労使協定方式の賃金の区分と通勤手当、年1回の事業報告です。

条文の号までの表と、当てはまらない場合は、法令でデータに持つ項目のページに分けました。法令に合っているかの判断は、顧問の社会保険労務士か弁護士にご確認ください。人まわし帳が作るのは、決まりをデータの項目と警告にする所までです。

進め方は?

決まりを書き出す、1つの班で試す、全現場と月末の出力へ広げる、の3段階です。試作は最短当日、一部の現場で使い始めるのは最短その週からです。

  1. 配置の決まりと帳票を書き出す

    期間:当日/成果物:先月の配置表から読み取った決まりの一覧、月末に作っている帳票の一覧、名前を伏せた例のデータでの試作

  2. 1つの班・数現場で試す

    期間:その週から/成果物:スマホの上下番・打刻、配置案の画面、電話の件数の数え方

  3. 全現場と月末の出力へ広げる

    期間:数週間/成果物:全現場の配置、給与ソフトへのCSV、請求書のデータ、警備員名簿・派遣元管理台帳の欄の出力

よくある失敗と、避け方は?

よくあるのは、スマホの報告を入れても電話の確認が残ること、配置の決まりを書き出さずに作り始めること、月末の帳票を後回しにすることの3つです。

スマホの報告を入れたのに、電話の確認が残った

報告が届いた人にも念のため電話していると、件数は減りません。「時刻を過ぎて報告のない人だけに電話する」と決め、その人だけが一覧で色付きになる画面にします。

配置の決まりを書き出さずに作り始めた

ベテランの管制の頭の中にある決まり(この現場は2級が要る、この2人は組ませない)が抜けると、配置案が使われません。先月の配置表を一緒に見て、決まりを書き出すところから始めます。

月末の帳票を後回しにした

配置と報告だけを作り、給与と請求への出力を後回しにすると、月末の転記はそのまま残ります。最初の段階で、給与ソフトが読めるCSVの形を確かめておきます。

くわしく読むなら、どのコラムか?

計算や統計、条文を読み直したコラムが20本あります。まず読むなら次の5本で、全部は[コラムの一覧](/articles/)にあります。導入例(イメージ)は[導入例のページ](/examples/)にまとめています。

この分野でくわしく書いていること

費用・方法の比較・頼む内容・法令の項目・上下番の切り替えの手順・管制業務の用語・時間の計算機のページで、この柱で短く答えた質問をくわしく扱っています。

  • 分野の入口人材管理ガイド(このページ)

    中小の派遣・警備・清掃会社が、配置・上下番・勤怠・給与と請求をどう1本にするかを、5つの方法の比較、判断表、配置の実験、法令の記載事項、進め方とともに説明します。

  • 費用・相場派遣・警備管理システムの費用は?既製品と自社専用の料金

    警備管制・派遣管理の仕組みの費用を、既製品(隊員1人月250円〜・月2万2千円〜)、自社専用(一式30万円〜)、開発の依頼(モデル)で比べ、金額に含む範囲と見積もりの出し方を示します。

  • 方式比較既製品か自社開発か

    既製品か自社開発かを、警備・派遣・清掃の会社の配置から請求までを回す5つの方法(Excelと電話・警備向けと派遣向けの既製品・自社専用・開発の依頼)で比べ、決める順番と試用で確かめることを示します。

  • 手順上下番の報告をアプリに切り替える手順

    警備の上番・下番の報告を、電話からスマホのアプリやページに切り替える手順を5段階で説明します。今の電話の件数の数え方、報告の決まりの作り方、未報告の人だけに電話する運用まで書いています。

  • 手順警備業法・労働者派遣法で、管理システムのデータに持つ項目

    警備員名簿、警備員教育、検定合格警備員の配置、派遣元管理台帳、労使協定方式の賃金、事業報告を、条文の号まで表にしました。管理システムのデータに何を持たせるかの目安です。

  • 用語警備の管制業務とは

    警備会社の管制業務とは何かを、配置・上下番・現場からの連絡・勤怠の確認という仕事ごとに説明し、仕組みに任せられる所と人が残る所を表にしました。1日の電話の件数の計算も載せています。

  • 計算機上下番の電話と転記の時間の計算機

    現場の数と人数から、上下番の電話と月末の転記にかかる時間、減る時間を既製品と自社専用で同じに置いた差し引き、当日欠勤に備える予備要員の人数を計算します。式と前提、入力例の結果も載せています。

  • サービス派遣・警備・清掃の管理システムを頼むには

    人まわし帳にスタッフ配置の自動化と、上下番・勤怠・給与と請求のデータ連携を頼むときの、作るもの、入れられる配置の決まり、日数、費用(30万円〜)、専門家との分担をまとめています。

よくある質問

小さな会社でも派遣管理システムは要る?
登録や隊員が20人に満たず(運営者の目安)、業務が1種類なら、今のExcelとスマホのチャットの見直しで足りることが多いです。人数と現場が増え、月末の転記が重くなってから考えても遅くありません。
警備会社が派遣管理システムを使える?
警備業務は労働者派遣ができないため、派遣向けの帳票はそのままでは合いません。警備向けの既製品か、警備員名簿などを出せる自社専用の仕組みを選びます。
既製品と組み合わせられる?
できます。給与と請求は既製品やクラウドの会計ソフトに任せ、配置と報告だけを自社用に作る、といった分け方もします。
警備や清掃の現場で、客先が直接指示してもよい?
請負の現場ではいいえ。客先が仕事の進め方を直接指示すると偽装請負になりえます(告示第37号)。警備は労働者派遣では出せず、指示は自社の隊長から出します。
スマホを持たない隊員がいても使える?
使えます。その人の分は管制が電話で聞き、代わりに入れる画面を用意します。全員がスマホを持つまで待つ必要はありません。

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何をどう頼むか決まっていなくても大丈夫です。御社のやり方に合わせて、進め方を一緒に考えます。準備は要りません。オンラインで、全国からお受けしています。

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出典

  1. 警察庁「令和7年における警備業の概況」(2026年10月16日確認)
  2. 厚生労働省「令和6年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」(令和8年3月31日公表)(2026年10月16日確認)
  3. e-Gov法令検索 警備員等の検定等に関する規則(2026年10月16日確認)
  4. e-Gov法令検索 警備業法(2026年10月16日確認)
  5. e-Gov法令検索 労働者派遣法(2026年10月16日確認)
  6. e-Gov法令検索 警備業法施行規則(2026年10月16日確認)
  7. e-Gov法令検索 労働者派遣法施行規則(2026年10月16日確認)
  8. 厚生労働省 職業安定局長通知「令和8年度の労使協定方式に関する一般賃金」(職発0825第1号、令和7年8月25日)(2026年10月16日確認)
  9. 厚生労働省 職業安定局長通知「令和9年度の労使協定方式に関する一般賃金」(職発0828第5号、令和8年8月28日)(2026年10月17日確認)
  10. 厚生労働省「労働者派遣事業と請負により行われる事業との区分に関する基準」(昭和61年労働省告示第37号)(2026年10月16日確認)
  11. クラウドの業界団体の比較記事「人材派遣管理システムの比較15選。メリットやタイプ別の選び方」(2026年7月23日更新)(2026年10月16日確認)
  12. B社(派遣・紹介の業務管理の既製品)の公式の料金ページ(名前を伏せるためリンクは載せません)(2026年10月16日確認)
  13. S社(警備の統合クラウド)の料金の記載(2025年3月4日配信のプレスリリースの発表時点。公式サイトに料金の掲載なし。名前を伏せるためリンクは載せません)(2026年10月16日確認)

変更履歴

更新:令和9年度の一般賃金を併記。法令の表を別ページに分けた
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